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誰かがMicrosoftに憤りを感じているときには、よく「取り込み、拡張し、抹殺する」というフレーズが投げかけられる。表面的には、競合企業の製品のユーザを引き付けるためのテクノロジ企業の試みを述べているが、実際の戦略はもっと複雑である。このレポートではAzure Cosmos DBを使用して概念を説明する。
取り込み
最初のステップは、競合企業の標準を取り込むことである。80年代と90年代の場合には、ファイル形式の読み書きができることであった。たとえば、MS Wordは、WordPerfectの文書を開いたり、変更したり、保存したりすることが、滞りなくできる必要があった。そうでないと、独占的であったWordPerfectのユーザはWordを使用しようと考えることもない。
NoSQLデータベースの世界では、取り込むべき標準はAPIである。少なくともANSI SQL標準を名目上サポートしているリレーショナルデータベースとは異なり、各NoSQLデータベースには独自のAPIとマッチするドライバがある。したがって理論的には、特定の製品にロックされており、コストをかけて書き換えしない限り、他の製品に切り替えることはできない。
MicrosoftのCosmos DBは、より多くのデータを持つデータベース向けの既存のAPIとドライバを取り込むことによって、このベンダーのロックインを解決する。私たちは「取り込み」を文字通りの意味として扱っている。
Cosmos DBインスタンスをプロビジョニングするときは、APIタイプを選択する必要がある。次のオプションがある。
- SQL(実際には古いAzure DocumentDB)
- グラフデータベースのGremlin
- MongoDB
- Azureテーブル
- Cassandra
APIとしてMongoDBを選択すると、既存のMongoDBドライバを使用することができる。MongoDBドライバのように見えるドライバではない。Microsoftのマニュアルでは、Node.js、.NET、Javaなどの公式のMongoDBドライバを直接示している。同じように、GremlinとCassandraについては、GremlinモードやCassandraモードのCosmos DBと通信するときに、それぞれのドライバを使用する必要がある。
理論的には、Azure Cosmos DBが、これら他のNoSQLデータベースの代わりとなることを意味する。
拡張
上記のサードパーティデータベースのすべてがフリー/オープンソースであることを考えれば、Microsoftは単なるホスティング以上のものを提供しなければならない。そうでないと、他の誰かがより優れたパフォーマンスや低価格で互換性のあるクラウドソリューションを提供するとすぐに、顧客は元に戻ってしまう。
そこで、Microsoftの他のAzure製品の出番である。Cosmos DBは、Apache SparkやApache Kafkaなどのオープンソース製品や、Azure Search、Azure Data Factory、HDInsightなどの独自の製品と統合することができる。Microsoftは、ファイル形式を拡張するのではなく、データベースでできることを拡張しようとしている。
MongoDBのクラウドホスティングからCosmos DBへの切り替えは、主にQAと運用上の問題である一方、他のAzure製品を使用すると、将来のアーキテクチャの選択肢に重大な制限を加える可能性がある。今日提供されている利便性と機能は、長期計画に対して慎重に検討する必要がある。
抹殺?
NoSQLセクターが長期的にどこに向かうのかを予測するのは難しい。1つの可能性は、1980年代のANSI SQLと同様に、標準のクエリ言語が開発され、主要なNoSQLデータベースすべてで使えるようになることである。もう1つは、ANSI SQL自体がその役割を果たすことができるまで進化し続けるということである。
あるいは、おそらくMongoDBにあるような既存のAPIは事実上の標準となり、主要なベンダーによって非公式に合意されるが、標準化団体によって正式に承認されることはないであろう。
そうなるまで、競合他社がREST APIを簡単にコピーできる限り、いずれのNoSQLデータベースも支配的な位置にとどまることはほとんどない。たとえCosmoDBがMongoDBやCassandraの対応をやめたとしても、AmazonやGoogleなどの別のデータベース/クラウドベンダが同じことをすることができる。
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