Java EE は Jakarta EE となる

Java EE プロジェクトを Eclipse の一部に移管するリブランドを Oracle が発表した後、コミュニティ投票を実施し、Java EE の新名称は Jakarta EE となることが決まった。Eclipse Foundation エグゼクティブディレクターである Mike Milinkovich 氏が7,000 人近くがコミュニティ調査に投票し 64 ％以上が「Enterprise Profile」の代わりに「Jakarta EE」を選択したというブログ記事を記載している。

Tomitribe 創設者かつ CEO である David Blevins 氏は2月上旬にブログ記事を記載し、最初はあやふやであった Jakarta EE の名前をどのように紐づけたか彼の考えを述べている。Ant、Commons、Maven、POI、Struts、Tomcat 等の数多くの Java オープンソースツールを実現した Apache Jakarta プロジェクトを覚えていると思う。 Apache は Jakarta の名を冠しているが利用をリタイアしており、トレードマークとして現在は Eclipse に名前を移譲することで合意している。Blevins 氏は以下の様に述べている。

Jakarta は二つの主要なオープンソース組織による 20 年以上の投資、コントリビューション、リーダーシップを象徴するブランドとなる。

オープンソース Java EE の未来をより象徴的で素晴らしいスタートとなることをお願いできるだろうか？

Java は企業によって成り立ったが、Jakarta はコミュニティが運営するオープンソース財団が協力して成り立った。Java EE からJakarta EE への移行は商用からオープンソースへの移行を象徴している。

さらに Jakarta EE は「JEE」（又は E」）と短縮され jakarta.servlet.http は javax.servlet.http と酷似している。

Java EE プロジェクトの Eclipse Foundation Application Server Glassfish への移行の一環として Eclipse Glassfish に名称変更され、ワーキンググループは EE.next Working Group と呼ばれる Java Community Process の外部である Jakarta EE で実施される。

EE4J: What’s Next?

Java EE は Eclipse Foundationに移行中だ。 新名称が確立された後、短期目標は可能な限り迅速に EE4J プロジェクトが Java EE8 準拠でリリースすることで、Milinkovich 氏は「同コードを利用する開発者と企業のエコシステムを構築することが重要であり、できるだけ早く始めるほうがいい」と述べている。

オラクル主導である GitHub 上 の Java EE 組織 の膨大なコードを Eclipse の EE4J プロジェクト に移管する作業が進行中だ。 Oracle ソフトウェアエバンジェリストである David Delabassee 氏は EE4Jアップデート を数週間前に提供し、Oracle が以下のプロジェクトにソースを貢献していると述べている。

• Eclipse Grizzly
• Eclipse OpenMQ
• Eclipse Project for JAX-RS
• Eclipse Project for JMS
• Eclipse Tyrus
• Eclipse Project for WebSocket
• Eclipse Project for JSON Processing

Delabassee 氏は Eclipse Yasson プロジェクトと EclipseLink プロジェクトも EE4J に移行したと述べている。Eclipse Jersey と Eclipse Mojarra は現在作業中だ。

GitHub 上の全 EE4J プロジェクト https://github.com/eclipse-ee4j の閲覧、プルリクエスト送付、スターが可能だ。