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jQueryがバージョン3.3.1をリリースした。jQuery 4.0の準備段階として、ひとつの新機能といくつかの非推奨機能を含む、新たなマイナーバージョンだ。
jQueryコアチームのリーダであるTimmy Willson氏はブログ記事で、jQueryの重点が機能の削除に傾き始めている点に言及している。
原則として、jQueryに新たなものを追加するつもりはありません。何が追加できるかよりも、何を削除できるかということに、今は意識を向けるようになっています。
その言葉どおり、バージョン3.3に含まれる新機能は、.addClass()
、.removeClass()
、.toggleClass()
でクラス配列が受け入れられるようになった一点のみである。逆にjQuery 4.0での機能削除に備えて非推奨となった機能もいくつかあり、.now
や.isWindows
、.camelCase
といったメソッドが“deprecated”になっている。しかしながらWillson氏は、jQueryでの非推奨は必ずしも削除が確定したという意味ではない、と記している。
メソッドの非推奨は、廃止されるということではありません。代替機能の使用を推奨する、という意味なのです。
つまり非推奨機能の多くは廃止される予定だが、中には無期限に残されるものもある、ということだ。
Willson氏はこれら非推奨の背景としてjQuery 4.0をあげているが、この将来バージョンに関する情報はそれ程多くない。Willson氏はGitHubのイシューに、“次世代のJavaScriptを使った完全なリライト”、新たなjQuery 4.0 Event Designなど、jQuery 4.0の目標をいくつかあげている。GitHubのイシュートラッカには4.0と書かれたイシューがたくさんあるが、多くは2016年以降のものだ。
jQueryは依然として非常に人気の高いJavaScriptライブラリだが、 その利用は二極化しつつある。jQueryはもはや必要がない、それがなくても最新のWebプログラミングは可能だ、という意見のある一方で、Remy Sharp氏のように、jQueryはいまだ重要であって、今日のWebにおいても学ぶ価値がある、という意見もある。
jQueryは今日のWebに多くの功績を残しており、キャリアの中で使用する可能性が非常に高いものになっています。確かに今日、jQueryは必須ではありませんし、jQueryを学ぶ必然性もありません。それでもjQueryは過去のものではありませんし、廃れてもいません。旧式でもなく、その重要性も失われてはいません。数多くの開発者の、さまざまな生き方を支えているのです。
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