Visual Studio 2017、15.7のプレビュー版が登場

Visual Studio 2017がリリースされて1年以上になるが、Microsoftは定期的にアップデートを続けている。今回リリースされた7回目のアップデートのプレビューでは、引き続きツール全体にわたって改善されている。

新たに追加されたものに、TypeScript 2.8がある。今回のリリースでは、Conditional types（条件付き型）、JSX Pragmas、Mapped type修飾子の細かな制御などの新しい言語機能が導入された。VS2017では、オープンしていないプロジェクトファイルの型チェックをオフにして、IDEリソースを削減できるようになった。また、ファイル内のすべてのクイックフィックスの適用、インポートの整理、クラスにある.thisキーワードの補完が可能になった。こうした新機能をすべて活用するためには、TypeScript 2.8をターゲットにするようにプロジェクトを変更する必要がある。

UWPアプリ開発者にとって、サイドローディングによる配布用UWPアプリ生成はありがたいだろう。サイドローディングとは、Microsoft Store経由ではなく、Windows 10システムにUWPアプリを直接インストールする仕組みだ。15.7 Preview 2では、AppInstallerを含んだ.appxファイルを生成することができる。これにより、ユーザーは.appxファイルをダブルクリックするだけでインストールできるようになる。AppInstallerの最新バージョンには、インストール済みアプリの自動アップデートに関する指示を与える機能が含まれている。

VS2017を使うC++開発者にとって、役に立つ変更がたくさんある。SFINAE式の完全な実装を含む、C++17のさらなるサポートおよび準拠が加わった。また、C++ Core Guidelinesから5つの新しいコーディングスタイルが追加された。

Visual Studio 2017 15.7 Preview 2はここからダウンロードできる。いつものように、プレビューリリースを使うときは、プロダクションシステムにインストールしてはいけない。