BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Redmonk言語ランキングがKotlinとSwiftの急上昇を明らかにした

Redmonk言語ランキングがKotlinとSwiftの急上昇を明らかにした

原文(投稿日:2018/03/30)へのリンク

あなたのリクエストに応じて、ノイズを減らす機能を開発しました。大切な情報を見逃さないよう、お気に入りのトピックを選択して、メールとウェブで通知をもらいましょう。

業界アナリスト企業Redmonk社は、2018年第1四半期のプログラミング言語ランキングの結果を発表した。 最上位ランクの言語が、JavaScript、Java、Python、PHP及びC#であることには、驚きはほとんどないだろう。 PHPやC#よりもPythonの方が上位であることは、Stack Overflowの2018 年度開発者調査と同様である。 C++、CSS、Ruby及びCが次の4つの地位を占め、SwiftとObjective-Cが同点で10位である。

Swiftの立場は、経年で分析すると興味深い。 Swiftは、2015年のリリース時には18位だったが、現在はObjective-Cと同じ順位である。 これはおそらく、Appleプラットフォームの開発環境の転換を示している。 この躍進を他の要因によるものとして説明するのは難しい、とStephen O'Grady は述べている。

AppleによるObjective-Cのサポート及び、iOSプラットフォームにより作り上げられた利用機会が、この言語の重要な役割であったことが、ランキングから分かります。 Swiftは驚異的な勢いで成長していますが、Objective-Cは、その前の歴史として存在しています。 いつかは交代が行われなければならないわけであり、今期は交代が起こった最初の期です。 トップ10どころか言語ランキングの25位に入ることすら難しい状況なのですが、Swiftは4年でランキング入りを果たしました。 サーバサイドへの拡大が期待通りでなかったとしても、成長自体は継続しています。

ランキングを取得するために使われた方法は、その言語で記述されたコード量と、直近3か月間に話題になった回数の組み合わせである。 データは、Github上のプルリクエストの数(ベースリポジトリ言語に基づく)と、Stack Overflowでの各言語に対するタグの数により取得されている。

Redmonk社は、これらのランキングが、一般的な使用方法を幅広く表現しているとは主張していない。 彼らは、この二つの集合の相関関係による調査が、現在と将来の言語使用を予測する手段として有効である、としている。

 

Redmonk社はさらに、 2012後半からのデータも公開しており、ここにはいくつか興味深いトレンドが見て取れる。 おそらくもっとも衝撃的なのは、トップ10の言語の構成がほとんど変わっていないことだろう。 直近6年間での唯一の変化はSwiftのみである。

Rubyは5位から8位に下がりはしたが、他のトップ10言語はほとんど同じ順位にとどまっている。

我々が 昨年報告したTIOBEインデックスでは、トップ10圏外に興味深いデータがある。 Swift同様、Kotlinの人気が急激に高まっている。 この言語は、65位から始まり、2017年第3四半期には46位まで上昇し、最新のランキングでは27位となっている。 Redmonk社のStephen O'Grady氏は、この言語を「現在世界で最も急成長している言語の1つ」と表現している。 2017年末のInfoQポッドキャストでは、Charles Humble編集長が次のように語った。

Kotlinは、google.ioにおいてAndroid用の公式サポート言語となる、という‘祝福’を受けました。 これが言語勢力を増すことを助けたのだ、と私は思います。 言語的にSwiftと良く似ている、という事実は、大きな問題にはなりません。 もしあなたが、iOSのためにSwiftで開発していて、AndroidのためにKotlinで開発したとして、二つの言語がよく似ていると感じることに対して問題はないでしょう。

Kotlinのリード言語デザイナであるAndrey Breslav氏は、Googleがアナウンスを行った直後の、我々によるインタビューの際に同様の発言をしている。

Rustはこれらのランキングで順当に23位に到達し、Scalaは順位が少しずつ下がっている。 Scalaについては、O'Grady氏は次のように述べている。

原因がなんなのかははっきりしませんが、ランキング14位は依然として高い順位だ、ということは重要です。 Scalaの有効酸素(訳注:Scalaのシェアを崩すことを、化学反応の分解によって酸素が発生することに例えていると思われる)が、Kotlinのランキング上昇によってどれだけ消費されるのかを見るのは興味深いことです。

最後に、Perlはここ数年で急速に人気を落とし、12位から18位に順位を下げている。 TypeScriptはおそらくAngularの影響により、前四半期に3位上昇した。 同じ期間にScalaは順位を2位落とし、直前3四半期のトレンドが継続している。 O'Grady氏はこれについて、この言語の将来的な傾向を示すものとみている。

 
 

Rate this Article

Adoption Stage
Style
 
 

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT