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コンピューティング技術とツールの販売メーカであるHazelcast社は、オープンソースのストリーミング処理エンジンであるJetのバージョン0.6をリリースした。
Jetは2017年2月から公開されており、バージョン0.6はHazelcast社のナンバリングスキームにおけるメジャーリリースである。
Jetは、開発者がさまざまなデータソースの上に分散型フォールトトレラントなデータ処理パイプラインを構築できるようにする機能を提供することを目指している。内部データ管理技術としてHazelcast IMDGを使用し、インメモリコンピューティング分野でのHazelcast社の専門知識を基にしている。Hazelcast社は、Jetの目標を「アプリケーションインフラストラクチャの一部として高速の大規模データを利用できるようにする」と述べている。
Jetは、Hazelcast社のほかのすべての製品と同様にJavaを前提としたテクノロジであり、直接Java開発者とチームをターゲットとしている。JetのコアAPIの1つにjava.util.streamの分散対応バージョンがある。これは、分散処理を初めて使用するJava開発者には明白な道筋を提供する。
Jet 0.6の新機能と拡張機能は次のとおりである。
- 単純化された高水準APIの改善(パイプライン)
- ジョブ管理機能の改善
- 計算能力の弾力性
- コネクタのアップデート – Kafka v1.0およびHDFS v2.8.3
- Java 9サポート(モジュールを含む)
- Springとのインテグレーション
- 例とデモのレポジトリ
この発表では、Jetが現在、埋め込みのHazelcast IMDGとしてv3.10を使用していることも述べられている。このバージョンはまだリリースされていないが、間もなくリリースされる予定である。
Jetのデプロイメントトポロジは、Hazelcast IMDGが提供するオプションに似ている。JetはJVMアプリケーションに組み込まれ、プロセス内で実行することや、インフラストラクチャモードでスタンドアロンで実行することができる。
内部的には、Jetは分散計算ジョブを有向非循環グラフ(DAG)として表し、連携するマルチスレッド(「グリーンスレッド」とも呼ばれる)と並行キューを使用して低遅延機能を提供する。Hazelcast社は、Martin Thompson氏と、Jetの設計のインスピレーションとして待ち時間のないアルゴリズムへ向けた、彼の "Mechanical Sympathy"活動とアプローチに対する功績を示している。
チームは、Apache Sparkなどの競合するテクノロジで実行される同様の処理に対して、バージョン0.6のJetで大幅なパフォーマンス向上を要求している。
Jetバージョン0.6は現在リリースされており、Hazelcast社のWebサイト(https://jet.hazelcast.org/)からダウンロードしてApache 2ライセンスの下で使用することができる。
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