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Amazonは、IoTデバイスから収集されたデータの高度な分析を提供するAWS IoT Analyticsサービスの一般向けの提供を開始した。昨年のre:Invent会議でAmazonはAWS IoT Analyticsの最初のプレビュー版をリリースした。このカンファレンス以来、このサービスは、Amazonが推奨するIoTにフォーカスしたサービスである。
プレビュー版のリリース以来、Amazonはサービスを改善してきた。AWSの上級テクニカルエバンジェリストであるRandall Hunt氏は、AWS IoT Analyticsサービスのリリースに関するブログで次のように述べている。
AWS IoT Analyticsチームは、サービスのプレビュー中に受け取った顧客からのフィードバックの対応を繰り返すことで、多くの新機能を追加しました。例えば、BatchPutMessage APIを使って外部ソースからデータを取り込む機能、格納されたデータに対するデータ保持ポリシーを設定する機能、 そして、SampleChannelData APIを使って、既存のデータを再処理し、パイプライン結果をプレビューし、チャネルからのメッセージをプレビューする機能があります。
AWSの顧客は、チャネルを使ってデータを取り込むためにAWS IoT Analyticsを活用できる。チャネルは、メッセージを送信する外部ソースまたは既存のIoT Core MQTTトピックのエントリポイントとして機能する。次にパイプラインによって、データ処理が、アクティビティと呼ばれるさまざまなステップを通して行われる。データ処理として、例えばラムダ関数を呼び出してメッセージコンテンツに対して複雑な変換をしたり、あるいは、IoTコアからのデータを合わせて補強する。処理されたデータの出力は、データクエリ用に最適化されたデータストアに送られる。顧客は、データストアに対して手動か、定期的なスケジュールでクエリを実行してデータセットを作成することができる。最後に、Amazon SageMakerがホストしているJupyterノートブックでは、顧客はカスタムコードでデータを分析したり、データ上にMLモデルを構築してトレーニングすることもできる。
出典: https://aws.amazon.com/iot-analytics/
ユーザは、コンソールまたはCommand Line Interface (CLI)を使用して、AWS IoT Analyticsサービスインスタンスを設定できる。その後、ウィザードを使用して、チャネルを指定し、アクティビティを使ってパイプラインを作成し、パイプラインの結果を出力するデータストアを作成する。さらに、ウィザードによって、データセットを作成し、データからSageMakerを搭載したJupiterノートブックにモデルを作成するように案内される。ユーザは、異常検出やアウトプット予測など、AWSが提供するテンプレートを活用できる。さらに、データセットに対してQuickSightを使ってビジュアライゼーションを構築することもできる。
出典: https://aws.amazon.com/blogs/aws/iot-analytics-now-generally-available/
AmazonがIoTにフォーカスしたサービスとしてAWS IoT Analyticsを推進することで、同社はIoT製品に多額の投資を行ったMicrosoft、Google、IBMなどのいくつかのベンダーと競合する。MicrosoftはAzure IoT Suiteを提供している。Azure IoT Suiteは、IoT Hubのような接続のためのAzureサービスと、Stream AnalyticsやMachine Learningなどの分析ツールで構成されている。さらに、Cloud IoT Coreを最近リリースしたGoogleは、完全なIoTソリューションを提供している。IoTコアは、数百万のデバイスとの接続を管理できるようにするだけでなく、Google Cloud Dataflow、Google Cloud Machine Learning Engine、BigQueryなどのGoogle Could Platformデータ分析サービスとのインテグレーションも提供する。最後に、IBMにはWatson Internet of Things (IoT)があり、これも接続性と分析機能を提供する。
AmazonはAWS IoTサービスの料金を従量課金としており、最初の12ヶ月間が無料となる顧客もいる。また、US East (N. Virginia)、US West (Oregon)、US East (Ohio)、EU (Ireland)でサービスが提供されており、今後のリリースで利用できるようになる予定の地域もある。 AWS IoTアナリティクスの詳細については、ドキュメントを参照してください。
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