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JS FoundationがDojo 2のリリースを発表

原文(投稿日:2018/05/02)へのリンク

読者の皆様へ: 皆様のご要望にお応えするべく、ノイズを削減する機能セットを開発しました。皆様が関心をお持ちのトピックを、EメールとWeb通知で受け取ることができます。新機能をぜひお試しください。

2018年5月2日、Dojoチームは、開発プロセスのスケールアップを支援するJavaScriptツールキットDojoのバージョン2をリリースした。これはDojoを完全に書き直したもので、2007年に最初のDojo 1がリリースされて以降の、開発者が現代的な企業アプリケーションの構築に望むものに焦点を当てている。Dojo 2はTypeScriptを使用して構築されており、コンポーネントベースのアーキテクチャと仮想DOMを採用するとともに、新たなCLIや統合テストなどの広範なツール改善に加えて、一般的な標準やユーティリティにDojoを接続するためのユーティリティが含まれている。

今回のリリースでは、最近のJavaScriptの大幅な進歩を取り入れ、それらにアクセスしやすいことに重点が置かれている。プロジェクトを立ち上げたひとりでプロジェクトリーダのDylan Schiemann氏は、次のように説明する。

Dojo 1は多くの面で時代を先取りしなければなりませんでしたが、現在は、一貫した方法でいかにまとめるか、ということがより大きな問題となっています。Reactのようにリアクティブで、大規模なコンポーネントにスケール可能なものをいかに開発するか、あるいは、付け足しではない、自然な多国語化を実現するにはどうすればよいのか。
私たちは、フレームワーク間の壁を打ち破ろうとしています。そのためにやってきたことのひとつ – Webコンポーネントシステムは、Dojo 1のウィジェットシステムに大きな影響を受けています。どういう意味かというと、リアクティブなコンポーネントベースのシステムが必要だが、ユーザをDojoにロックインしたくない、ということです。そのために、Dojo内でも外部でも利用可能なWebコンポーネントを、インポートおよびエクスポートするためのツールセットを用意しました。

ツーリングはDoji 2リリースの重点のひとつで、新たになったCLIや統合テストに加えて、Dojoをポピュラーな標準やユーティリティに接続するためのさまざまなユーティリティが含まれている。次回リリースに関するブログ記事でDojo 2のベータテスタのRene Rubalcava氏が強調しているのは、Dojoウィジェットからポータブルな標準準拠のWebコンポーネントにエクスポートすることの容易さだ – “repoでコマンド dojo build --element=src/createTwitterShareElement.ts を実行すれば、このコンポーネントをWebページで使用できるようになるのです”。ベータテスト中に気に入った機能について質問された時、氏は次のように説明している。

ウィジェットのエクスポートは、Dojo 2を使ってみようというユーザにとって、最適なエントリポイントになるかも知れません。素晴らしい機能です!これまでのフレームワークでは類を見ない機能なので、ユーザはきっと大喜びすると思います – これで非常に手の込んだコンポーネントも開発できるようになります。
CLIは非常によくできています。素晴らしい機能がいくつもあります – 特に使い道の多そうなのが、テーマを採用したアプリケーションをCLIで作成できる機能です。Dojoが提供するデフォルトのウィジェットをいくつか使って、CLIツーリングでそのウィジェットとアプリケーションにテーマを適用することができるのです。

DojoにはCSSモジュールをベースとしたテーマシステムが組み込まれている。組込みウィジェットはすべてテーマに対応しており、テーマの資料によれば、テーマの拡張もCSSモジュール構成機能を使って簡単に行うことができる。テーマを作ってみたい開発者には、その目的専用のチュートリアルが用意されている。

Dojoの過去のバージョンではドキュメントの貧弱さが批判されたため、今回のリリースではコアチームの大きなテーマになっていた。Schiemann氏は言う。

テストとドキュメント化が適切に行われるまでは、完成の域に達したとは言えません。ユーザの学習方法を全体的に見た上で、それに沿ってドキュメント化しようと思っています。まずは、Dojo Webサイトに関してユーザが最初にやりたい50~100項目を取り上げた、素敵なチュートリアルシリーズの作成に着手しています。

興味のある開発者には、チュートリアルから始める、一般的な問題と解決策を集めた解説書を調べる、ドキュメントに直接目を通す、などの方法がある。

Reactに習熟した開発者は、Dojo 2にも比較的簡単に馴染めるかも知れない。 Dojoとその他の現代的なJavaScriptフレームワークを比較する質問に対して、Schiemann氏は、DojoはReactに最も近いが、Reactがスタックのあらゆる部分を開発者が選択可能にするという思想に従っているのに対して、Dojo 2ではフロントエンドアプリケーションのすべての部分に独自のデフォルトセットを用意している、と述べている。Rubalcava氏はさらに、

Reactは優れたライブラリであり、優れたUIフレームワークであると同時に、非常にフレキシブルです。チームで開発する場合は、このフレキシビリティが、メンバにとって難しいものになる可能性があります。Dojo 2でも同じような仮想DOMエクスペリエンスがあり、JSXをサポートしていますが、チーム環境での開発に関しては、すべてがカプセル化されていることによって、新しいチームメンバでも簡単に参加することができます。

Dojo 2は、JQueryやWebpack、Iodashなどの主要なJavaScriptを法的およびガバナンスの面からサポートする組織である、JS Foundationがサポートするオープンソースプロジェクトである。Dojoの開発に興味のある開発者は、GitHubにあるコントリビューションガイドラインを参考にするか、あるいはDojo Gitterチャネルでチームやコミュニティにコンタクトを取るとよいだろう。

 
 

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