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Eclipse FoundationがJakarta EEをクラウドネイティブJavaの新たなホームとして位置付けたことで、EE4J関連の活動が慌ただしくなっている。
- 9つのEE4Jプロジェクトが新たに設立された。
- 10のEE4Jプロジェクトが新たに提案中である。
- 少なくとも3つのEE4Jプロジェクトが設立レビュー中である。
- MicrosoftがJakarta EEワーキンググループに参加した。
EE4Jプロジェクト
JEP-320に従って、2018年9月にリリース予定のJDK 11には、何年も前から組み込まれていたJava EEのモジュール - JAX-WS (JSR-224)、JAXB (JSR-222)、JAF (JSR-925)、Commonsアノテーション(JSR-250)、JTA (JSR-907) - が含まれない予定である。
Eclipse FoundationのエグゼプティブディレクタであるMike Milinkovich氏との先日のインタビューで、Jakarta EEとJEP-320について質問したとき、氏は次のように答えていた。
Java EEがEclipse Foundationに移行したため、彼ら[Oracle]としては、SEとEEが明確に分離されていることを確実にしたいのです。部分的にSEに流出しているJTA仕様がいくつかあるので、それらも引き出されています。他の作業と並行して、このようなクリーンアップ作業が舞台裏で行なわれているのです。
JDK 11から排除される予定の4つのJava EEモジュールは、最終的にEE4Jに移動する。作成レビュープロセスを最近通過した9つのプロジェクト中、Eclipse JTAとEclipse Common Annotationsが公式に立ち上がっている。Eclipse JAX-WS、Eclipse JAXB、Eclipse JAFの3つは現在、作成レビュープロセスの実施中だ。
OracleのEE4Jへの最近のコントリビューションに含まれるGlassFishとJava EE TCKはそれぞれ、最終的にEclipse GlassFishとEclipse Jakarta EE TCKになった。いずれも先頃、EE4Jに提案されたプロジェクトに含まれている。Oracleによると、
Oracleは継続的に、GitHub上のOracle GlassFishをレビューして、コントリビューションの用意のあることを示します。これらのレビューが完了すれば、Oracleは、Oracle GlassFish 5.0のコンポーネントに対応するEE4Jサブプロジェクトを提案します。これらサブプロジェクトとリポジトリは、PMC(Project Management Committee)とコミュニティによるレビューの後に作成されます。その後、Oracleがソースそのものを新たなライセンスの下でEclipse Foundationに提出し、レビューを受けた後に、最終的にGitHubのEE4Jサブプロジェクトリポジトリで公開されることになります。
今年の2回のJakarta EEリリースでは、Eclipse GlassFishが焦点になりそうだ。Java EE 8として認定されたEclipse GlassFish 5.1は第3四半期の終わりに、同じくJava EE 8として認定されたEclipse GlassFish 5.2は2018年末までに、それぞれリリースされる予定である。Eclipse Jakarta EE TCKは、Jakarta EE仕様のさまざまな実装に対して、CTSテストスイートを提供する。
これら最近のプロジェクト提案について、Milinkovich氏は次のように説明している。
そうですね、一番新しいバッチ計画にGlassFishが含まれていて、もう間もなくです。コメントされることが少ないのですが、実際には重要なものとして、TCKを全面的にオープンソースにする事業計画があります。TCKがすべてオープンソースになれば、かなり大きな意味を持つと思います。
最近になって提案されたプロジェクトの一覧は、次のようになる。
- Eclipse EJB
- Eclipse Interceptors
- Eclipse JACC (Java Authorization Contract for Containers)
- Eclipse JASPIC (Java Authentication Service Provider Interface for Containers)
- Eclipse JCA (Jakarta EE Connector Architecture)
- Eclipse Project for JSP
- Eclipse Servlet
- Eclipse Stable Jakarta EE APIs (積極的な開発の行われていない、安定した(レガシな)Jakarta APIのホームを提供する)
- Eclipse Jersey
Oracleのブログには、これまでの同社のコントリビューションが要約されている。
- 34のEE4Jサブプロジェクトをレビュー用に提案した。これらのサブプロジェクトには、GlassFish Reference Implementationの大部分(GlassFish自体を含む)、GlassFishのおもなコンポーネントのほとんど、TCKコントリビューションプロジェクトが含まれている。
- 20のEE4Jサブプロジェクトを設立した。いずれもOracleがコントリビューションするためのプロジェクトである。
- これらEE4Jサブプロジェクト用として、15のソースコントリビューションが、Eclipse Foundationに対して提供される。この中には、Jersey(JAX-RS)、Mojarra(JSF)、Tyrus(WebSocket)、Open MQ(JMS)、EclipseLink(JPA)、JSON-PとJTAなど、主要なOracle Java EE 8テクノロジが含まれている。
- 13のサブプロジェクトソースリポジトリにソースを登録した。
EclipseはすべてのEE4Jに関して、常に最新のステータスを公開している。
X軸は完了パーセントとして定義されている。
- 20% – コミュニティレビューへのプロジェクト提案
- 40% – プロジェクトコミッタとリソースが用意された段階
- 60% – Eclipse IPチームに対する最初のコントリビューション
- 80% – 最初のコントリビューションをGitリポジトリにプッシュ
- 100% – プロジェクトの最初のリリースレビュー
MicrosoftがParticipant MemberとしてJakarta EEに参加
MicrosoftでJavaのプリンシパルクラウドデベロッパ・アドボケートを務めるBruno Borges氏は先日、Participant MemberとしてJakarta EEワーキンググループに参加することを要請した。Twitterのモーメントが、Javaコミュニティの反応を捉えている。
AWS認定ソリューションアーキテクトのKevin Hooke氏は、次のように述べている。
MicrosoftはJakarta EEワーキンググループに参加したいと考えています。おそらく、いつかの時点で実現するでしょう。ですが、@brunoborges、あなたはMicrosoftのJava担当プリンシパルデベロッパアドボケートなのですか?いつそうなったのですか?!
Azul Systems代理CTOのSimon Ritter氏は、
これは大変な事です。#JavaEEが最初にローンチされてから、@Microsoftは大きく変わりました。いい意味で。#JakartaEEをよりよくするには、コントリビュータを増やすしかありません。
Payaraの創業者兼ディレクタであるSteve Milledge氏は、
Microsoftと@JakartaEEで一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
EclipseのコミッタでJSR-339/370 EGのメンバであるMarkus Karg氏は先日、MicrosoftのJakarta EEワーキンググループ参加についてブログ記事を書いた。氏は言う。
Microsoftは - 少なくともこれまで - この標準を完全に実装した製品を持っていませんでした(ごく一部をサポートしたのみでした)。
私は以前、MicrosoftはWindowsからLinuxに乗り換えるだろう、と言いましたが、それが今起こっているのです。MicrosoftはC#と.NETを諦めてJavaとJava EEを選択するだろう、とも言ったことがあります。
新たな標準化団体の進展に伴って、Jakarta EEワーキンググループのメンバとしてのMicrosoftがそのような選択をするのかは、非常に興味深い。
リソース
- “Background on Oracle's Contribution to Jakarta EE” Will Lyons (2018年4月24日)
- “Scaling Up the Continuous Integration Infrastructure for Eclipse Foundation's Projects” Mikaël Barbero (2018年4月27日)
- “Jakarta EE Projects Summary” Dmitry Kornilov (2018年5月9日)
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