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マイクロサービスがThoughtWorks Technology Radarへの採用に至らず

原文(投稿日:2018/06/02)へのリンク

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マイクロサービスには、従来のモノリシックアプリケーションに比べて多くのメリットがあるが、組織に対する複雑性が増すことになる。このようにThoughtWorksの最高技術責任者、Rebecca Parsons氏は述べている。このトレードオフがあるため、同氏はマイクロサービスが常にソフトウェアアプリケーションに対してのアーキテクチャの選択肢におけるデフォルトであるとは考えていない。そのため、Technology Radarへの採用に至っていない

ThoughtWorks Technology Radarは6か月に1回発行され、同社がソフトウェア開発における最新の技術動向と考えているものをカバーすることを目指している。一般的には、各トレンドまたはテクノロジーはさまざまなフェーズで存在し、Adoptは最終段階であり、ThoughtWorksはこれをエンタープライズの選択肢のデフォルトとして推奨する。

ThoughtWorksは、マイクロサービスのアーキテクチャには多くの利点があると信じているが、Adoptではなく、RadarでTrialにしか至らなかった。Parsonsは、その主な理由の1つは、多くの組織がマイクロサービスを受け入れる体制が整っておらず、操作や自動化に関する基本的なプラクティスに欠けていることである。

...マイクロサービスを検討する前に、継続的デリバリやインフラストラクチャ自動化などに対する最低限の成熟が必要です。このレベルの成熟度は、多くの組織にとってまだまだ高い目標となります。マイクロサービスは、監視とアラートの対象が増え、デプロイすべきものが増えると、運用上の負担が大きくなります。このような状況では、包括的な自動化と継続デリバリが不可欠です。

Parsonsは、マイクロサービスの本質的に分散された性質と、それによったもたらされる複雑さのすべてを強調している。これは主に、複数のマイクロサービスがプロセス間でネットワークを経由しなければならないという機能性のためである。Parsonsは、モノリシックなアプローチでは、単一のプロセスがすべてを処理するため、物事がよりシンプルになると考えている。

マイクロサービスの境界を定義することも複雑になる可能性がある。Parsonsはこの領域での設計上の決定がどのように悪くなるかを説明している。そうなると、システムは後戻りが難しい道を下っていくことになりかねない。これは、この境界を明確にするため、モノリスで始める方がシンプルなこともあることを意味する。

これらの課題を挙げているにも関わらず、マイクロサービスはまだRadarのTrialフェーズにある。つまり、同社はまだマイクロサービスを推奨している。

私たちは、マイクロサービスアーキテクチャの使って、これらのアーキテクチャの理解を深め、ここで述べられている問題に対処するツールやアプローチを引き続き探求しています。

しかし、この推奨があるにも関わらず、Parsonsは費用の負担と組織の成熟度により、マイクロサービスは決して採用段階には到達しないと結論付けている。
 

 
 

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