Atlassianは2018年7月26日に、Slackとの戦略的提携を発表し、今後はリアルタイムコミュニケーション製品を提供しない、と発表した。この提携によって両社の既存のツールの間の統合が進み、新製品を一緒に開発するようになる。
Atlassianの製品マネジメント担当のバイスプレジデントであるJoff Redfern氏は発表の中でこの提携の期待される利益について次のように書いている。
この提携によって、両社はより優れた統合とあらゆる企業のモダンな職場経験の定義を推し進めます。
この提携の結果、Hipchat Cloud、Hipchat Data Center、Hipchat Server、Strideの提供を停止することを決定した。
Atlassian Summit Europe 2018で、Atlassianの共同創業者であるMike Cannon-Brookes氏はAtlassianとSlackの統合についての計画を発表した。ConfluenceとSlack、Jira、Trello、BitbucketとSlackの連携はすでにあり、ユーザーはHipchatからアーカイブをエクスポートし、Slackにインポートできる。Atlassianは現在、Strideのエクスポート機能を開発中で、10月に提供予定だ。
AtlassianはSlackへの移行をサポートするウェブページを公開しており、SlackもAtlassianのユーザー向けにSlack連携についての情報を記載したウェブページを公開している。AtlassianのユーザーはコミュニティでHipchatとStrideの発表について質問できる。
Atlassian Slack partnership FAQでは、この提携の効果についての詳細な情報を提供する。例えば、終了する製品のサポートについてだ。
既存のグループは2019年2月15日まで、ユーザーを追加し、StrideとHipchat Cloud製品を使うことができます。既存のHipchat Data CenterとHipchat Serverの顧客はライセンスの有効期限切れまでサポートを受けることができます。
StrideとHipchatアプリをSlackプラットフォームに移行する予定はない。既存のAtlassianアプリはSlack開発者ツールを使ってSlackプラットフォーム向けにリビルドする必要がある。
Slack開発チームはすでにStrideとHipchatの開発者が素早くSlackのAPIを使ったリアルタイムメッセージアプリを構築できるように強く支援しています。
この戦略的提携はAtlassianの最新の発表のひとつであり、InfoQは他の発表についてもAtlassian expands the Jira Ecosystemという記事で取り上げている。
InfoQはAtlassian Summit Europe 2018の模様をニュースや記事で取り上げている。以前はpsychological safety in post-mortems、building the roadmap for Portfolio for Jira、keeping distributed teams in syncといった記事で取り上げた。
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