サンディエゴで開催されたAgile2018において、2018年8月7日、ICAgile(International Consortium for Agile)がアジャイルコーチングに関するパネルディスカッションを開催した。
パネルでは、アジャイルコーチとは何か、コーチング能力、キャリアの向かう先、コーチングの今後の方向性について議論した。ICAgileは国際的な認定・認証機関であり、知識と能力に基づいた各種アジャイル分野の学習プログラムを提供している。ICAgileのAgile Coaching Trackは人気のある学習コースの1つで、世界中の学習パートナーから何千人もが認定されている。
コーチは何をするのか?
- コーチはアドバイスするのか?
- パワフルな質問をするのか?
- チームプレイを教えるのか?
- 変化をリードするのか?
- 例を示すのか?
これら全部だ!
パネルでは、アジャイルコーチがアジャイルコーチとして1日を通して用いる「コーチング姿勢」について議論した。コーチング姿勢は、有能なアジャイルコーチになるために必要とされる重要なスキルに大きく関係している。通常、テックリード、スクラムマスター、プロジェクトマネジメントなどの役割から、アジャイルコーチの役割へと成長する人の多くは、こうした姿勢(ティーチング、ファシリテーティング、メンタリング、コーチング)の1つを理解しているだろう。これら全てにおいて効果的な行動の仕方を学ぶこと、さらには難しい、適切なタイミングで適切な姿勢を選ぶことは、コーチングスキルが本当に実践的なものであるところだ。
「コーチング」は、パワフルな問いかけをして個人あるいはグループを行動へと導くこと、として定義されることが多い。これはアジャイルコーチにとって重要なスキルだが、いつメンター、ファシリテーター、ティーチャー、コーチになるべきかを知ることは、秘伝のタレの1つだ。
そこでアジャイルコーチングという分野が登場している。2011年、このキャリアには定義や学習パスはあまりなかった。アジャイル業界は、アジャイルコーチングが何を意味するのか、その共通定義と団結を必要としていた。ICAgileはこの課題に取り組むために集まり、その結果、最初のAgile Coaching Track、Learning Outcomes、Competenciesができた。
パネルでは、アジャイルコーチの重要なスキルと属性について議論した。
- 自己管理
- 成果に専念し、チームと組織にその成果を守らせる
- 介入できること
- ハードファシリテーション
- アドバイスする
- 意識を高める
- より大きな成果に努める
- 彼らがいるチームに合わせた共感
- 忍耐
アジャイルコーチングは、非常にやりがいのある役割および職業で、多くのスキルを必要とし、全員にとって自然な役割ではないかもしれない。自分と他の人の学習、実践、意識により、多くの人はコーチングですばらしキャリアを学び、成長することができる。
この分野は常に進化しているので、学習目標、内容、能力も進化している。最新の学習目標はここにある。
スピーカーについて
このパネルは、ICAgileのマネージングディレクターであるShannon Ewan氏が司会を務めた。
パネル:
- Marsha Acker氏 – Team CatapultのCEO
- Lyssa Adkins氏 - Agile Coaching Instituteの名誉会長、"Coaching Agile Teams"の著者
- Luke Lackrone氏 - Booz Allen Hamiltonのチーフテクノロジスト
- Tim Meyers氏 - Booz Allen Hamiltonのチームテクノロジスト
- Ahmed Sidky氏 – ICAgileのプレジデント
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