Alexa Smart Home Skillは新しいAPIで柔軟性が向上

Amazon Smart Home Skill APIの最新のアップデートは、プレビューとして利用でき、デバイスの設定や機能をモデル化するビルディングブロックとして使用できる新しい機能が導入されている。さらに、カスタムインテントの使用を有効にすることで、Smart Homeスキルの柔軟性が向上した。

AmazonがSmart Home Skill APIに追加した3つの新しい機能は、次のような、デバイスが所有する動作やプロパティのクラスを制御することを目的としている。

• 「オン/オフ」（Alexa.ToggleController）は、例えば、ファンのサイレントモードのオン/オフなど、任意の動作を有効化または無効化をすることができる。
• 連続範囲内の値（Alexa.RangeController）は、例えば、オーブンの温度、またはセンサまたはアクチュエータからの任意の他の測定値。
• オプションのリスト（Alexa.ModeController）は、例えば、電子レンジのモードなど。

上に列挙した機能は、Alexa.BrightnessControllerやAlexa.Cookingのようなすでに利用可能な機能を拡張するが、大きなニュアンスも追加する。実際、3つの新しい機能は、錠や調理器具のような、ある種の抽象化された特定用途の機器をモデル化するわけではない。むしろ、異なる機能を持つデバイスに共通の汎用機能をモデル化する。例えば、調理器具は、スイッチ（オン/オフ）、制御温度（数値）、およびタイマー（数値）によって説明することができる。

重要なポイントは、新しいSmart Home Skill APIを使うことで、次の例に示すように、開発者は同じデバイス内で複数の機能を組み合わせられることである。これにより、デバイスの機能を簡単にモデル化するビルディングブロックとしての使用が効果的に可能になる。

"endpoints": [
  {
    "endpointId": "endpoint-dishwasher",
    "friendlyName": “dishwasher”,
    ...
    "capabilities": [
      {
        "type”: "AlexaInterface",
        "interface”: "Alexa.ToggleController",
        "version”: "3",
        "instance": "SampleManufacturer.Washer.AutoDry",
        ...
      },
      {
        "type”: "AlexaInterface",
        "interface”: "Alexa.ToggleController",
        "version”: "3",
        "instance": "SampleManufacturer.Washer.Buzzer",
        ...
      }
    ]
  }
]

新しいAPI機能の詳細については、デバイスをAlexaに接続する方法を読んでください。

複雑になっていくデバイスと、スキルをシームレスに連携させるためのもう1つの変更は、カスタムインタラクションモデルとSmart Home Skillを組み合わせることである。カスタムインタラクションモデルにより、開発者はAlexaによって制御されるデバイスとユーザーとのより複雑な会話を記述できるようになる。たとえば、カスタムのインタラクションモデルを使用すると、使用する換気オプションやタイマーの設定時間など、オーブンをオンにするコマンドに対するフォローアップの質問をスキルに反映させることができる。これは、ユーザにとっても、開発者にとっても大きな利点がある。ユーザにとっては、同じデバイスに対して2つの異なるスキルを有効にする必要がない。開発者とっては、1つのスキルを維持する方がより少ない労力で済む。

前述のとおり、新しいSmart Home APIの機能はプレビューとしてのみ利用でき、開発者はプレビュープログラムに登録して使用を開始するよう求められる。