MicrosoftがAzure CDNの一般提供を発表した。顧客はMicrosoftのグローバルCDNネットワークからコンテンツを配信できるようになる。今回のリリースは5月のパブリックプレビューに続くものだ。
Microsoftは今年5月、既存のVerizonとAkamaiによるプロバイダーオプションと並んで、ネイティブのCDNオプションを追加した。リリースに関するブログ記事によると、今回のリリースで、顧客は完全なSLA付きでAzure CDNを利用することができ、より高速な作成・更新が可能になるという。また、BYOC(bring-your-own-certificate)、リージョナルキャッシュ、ロケーション追加も含まれる。加えて、Azure CDNはVerizonとAkamaiによるCDNサービスとともに、マルチCDNエコシステムの一部となり、利用可能なCDN Edge POP(point of presence)からAzure内コンテンツへのダイレクト・プライベートアクセスを提供する。
Azure NetworkingのプログラムマネージャであるMaxwell Gattuso氏は、発表のブログ記事で次のように言っている。
Azure CDNのマルチCDNエコシステムは、CDNをAzureリソースとして、オンデマンド、APIドリブンに管理することを可能にします。この柔軟性と3つの強力なCDNインフラは、あなたのコンテンツ配信ストーリーにマルチCDNを簡単に追加できるようにします。これらCDNソリューションをマルチCDNソリューションでそのまま並べて使ったり、階層化して信頼性・オフロード・パフォーマンスを最大したりして、あなたは自らのビジネスニーズに合わせて配信を最適化することにフォーカスできます。
顧客はAzure CDNを使うことで、Web Apps、Media Services、Storageといったサービスとの密接な統合というメリットを得られる。Azure CDNは62のロケーションで利用することができる。料金の詳細については料金ページを参照してほしい。
Azure CDNの一般提供により、Microsoftはグローバルクラウドコンテンツ配信ネットワーク市場に参入することになる。Transparency Market Researchの記事によると、この市場は2025年にはUS$ 18,564.5 Mnに達すると予測されている。この市場の主要なプレーヤーには、Amazon Web Services、Alibaba Cloud、Cloudflareが含まれる。
Rate this Article
- Editor Review
- Chief Editor Action