ワールドアジリティ2018の表彰が、World Agility Forumによって発表された。ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの企業を表彰する地域的なもののほか、創造的アジリティ、防衛アジリティ、チームアジリティ、個人アジリティ、ライフタイムアジリティの表彰がある。
World Agility Forum(WAF)の目的は、アジリティの実現に向けた組織や個人の尽力、貢献、献身を讃えることである。
ワールドアジリティの表彰は、2018年10月1日にポルトガルのリスボンで行われたWorld Agility Forumのガラディナーで発表された。以下の企業と個人がワールドアジリティ2018を受賞した:
カテゴリ | 企業または個人 |
個人アジリティ(Personal Agility) | OutSystemsのPaulo Rosado氏、TalkdeskのTiago Paiva氏、ForbesコラムニストのSteve Denning氏 |
創造的アジリティ(Creativity Agility) | Gapingvoid Culture Design Group |
ヨーロッパのアジリティ(European Agility) | EDP、NXP Semiconductors、WeDo Technologies |
アメリカのアジリティ(American Agility) | Toyota Connected North America、Scrum Alliance、Amazon Web Services |
アフリカのアジリティ(African Agility) | Sterling Bank Plc |
チームアジリティ(Team Agility) | AGLX Consulting |
防衛アジリティ(Agile in Defense) | US Navy EODMU2 |
ライフタイムアジリティ(Lifetime Agility) | Chet Hendrickson氏とRon Jeffries氏 |
フォーラムに提案された候補者は、アジャイル界の主要テーマにいるアジャイルエキスパートの評議会により審査された:チームのコラボレーション、永続的なレトロスペクティブ、継続的な学びと障害除去、知識と情報の流動、アイデンティティとデリバリの恒常的探索との強い関係など。
InfoQはWorld Agility Forumの創設者であるHugo Lourenço氏に話をうかがった。
InfoQ: World Agility Forumを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか。
Hugo Lourenço氏: 組織や個人のアジリティはVUCAな世界において鍵となる要素です。アジリティが大きくなれば、危機の際や不確実性の時代にソリューションを見つけることが容易になります。このマインドセットの強化を促す素晴らしい方法としてWAFを始めました。特に毎日熱心に働く人々、アジャイルになるのに悪戦苦闘している人々のためです。
InfoQ: なぜアジリティにおける卓越性を表彰する必要があるのでしょうか?どのような目的を果たすのでしょうか?
Lourenço氏: ダイバーシティとアジリティは、世界中の組織が生き残るために探している差別化の特性です。アジリティへの尽力を国際的に表彰することは、アジャイルの様々なマインドセットを促進し、普及させるために組織と人々に呼び掛ける素晴らしい方法です。
InfoQ: 様々なカテゴリはどうやって考え出したのでしょうか。
Lourenço氏: ジオグラフィック・アワードは各地理的背景が差別化要因である表彰で、ゴールは同じでも、”同じ重み付け”を全てに使うことはできません。創造性とチームの賞はアジャイル、ダイバーシティの生成、イノベーション、ユニークネスの自然な流れです。チームにいる人々は日常的にアジリティの実践を求めており、それゆえ個人アジリティは、成果達成の基本的で重要な賞なのです。防衛アジリティは、軍隊に対して作りたかった賞です。なぜならこの領域において彼らがパイオニアであるからです。ライフタイムアジリティも、自分たちの仕事が無意味かもしれないということなく、アジャイルマニフェストに取り組んできた人々に対する賛辞の賞です。
InfoQ: ワールドアジリティの表彰は何を象徴しているのでしょうか?
Lourenço氏: 組織と個人の両方が数日、数ヶ月のうちに”肩に”負う責任です。ステークホルダー、マネージャー、リーダー、チーム、個人の灯台となるのです。アジリティは通常の忙しい日におけるピットストップではなく、誰もが直面する課題です。これはMichael Sahota氏が2017年に考察した”アジャイルの第二の波”のようなものです。
InfoQ: 表彰の発表が終わった今、次は何があるでしょうか?
Lourenço氏: 候補者には、彼らが追加の”ブースト”でアジリティの旅を続けてくれることを願っています。後に語れる新しい話をわれわれに提供してくれるように、インスピレーションと”トランスピレーション”を探す旅です。WAFの組織にとって、課題はより大きくなるでしょう;われわれは、より多くの企業と個人が候補者として話をシェアしてくれると期待しています。WAFをより広く認識してもらうことは目的であり、われわれにとって大きな課題となるでしょう。いくつかの代理店や組織とは、われわれがどこに導かれるのかについて話を進めています。そして2019年、われわれは恐らくニューヨークシティに行くでしょう!
受賞者が発表されたガラディナーはeXperience Agile 2018イベント(前 Scrumday Portugal)と合同で開催された。InfoQは最初のeXperience AgileカンファレンスとDevOpsフォーラムをQ&A、サマリ、後援者や組織によって発行された記事と共に報道している。
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