Windows上でのC++開発者は、Visual Studio 2017 15.9 Preview 2の新機能でデバッグが容易になることに気づくであろう。デバッグ中にIntelliTraceスナップショットをとる機能が追加された。有効にすると、マネージコードとネイティブコードの両方が、デバッガでプログラムを実行中に "ステップバック"できる利点がある。これにより、実行を進めたり、戻ったりすることが容易になり、何が起きているのか、なぜ起きているのかがわかるようになる。
この新しい機能を利用するには、IDEで有効にする必要がある。有効にするにはVisual Studio Enterpriseが必要である。Tools | Options | IntelliTraceに移動する。ダイアログで、IntelliTraceが選択されていることを確認し、次にIntelliTraceスナップショットを選択する。IDEのダイアログボックスにすぐに反映されなくても、C++およびマネージコードに適用されることに注意してください。
UWP開発者にとって役立つ機能がいくつかある。1つ目は、UWP XAMLデザイナの安定性が改善されたことである。デザイナが頻繁にクラッシュし、開発が遅くなり、開発が中断されることを経験してきた。コントロールのレンダリング中に例外が発生すると、クラッシュの代わりに(黄色い枠で示されている)フォールバックコントロールが使用される。残念なことに、この変更によって、クラッシュが完全になくなるわけではなく、「少なくなる」と記述されている。
UWP開発に役立ついくつかのマイナーチェンジもある。Windows 10プレビューAPI(今後のWindows 10リリースに登場予定)をターゲットとするSDKは、通常のVisual Studioインストーラプログラムを使用してインストールできるようになった。MSIXアプリパッケージをVisual Studio内で作成できるようになった。
最後に、マシンを頻繁に切り替えたり、複雑なVS2017構成を持つ開発者は.vsconfigファイルをインポート/エクスポートする新しい機能を高く評価するであろう。.vsconfig
ファイルは、自身のシステムにインストールされているVS2017のワークロードとコンポーネントに関する情報を含むものである。これにより、新しい開発者の環境を迅速に既存のメンバと一致させることができる。
プレビュー2は現在利用可能である。新規のユーザはMicrosoftからダウンロードし、既存のユーザは現在のビルドから最新のコードにアップグレードできる。
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