MicrosoftはVisual Studio 2017のバージョン15.9アップデートに向けた作業を続けている。3つ目のプレビューとして、MicrosoftはARM64プラットフォーム向けのUWPアプリサポートとTypeScript開発者向けの機能拡張を発表した。今回もまた、多くの修正が含まれている。
ARM64プラットフォームをターゲットにしたUWPアプリケーションが可能になった。今回のプラットフォームサポートでは、C#、Visual Basic、C++をサポートする。ただし、C#およびVBは.NET Nativeを使う必要があり、Windows 10 Fall Creators Update (16299) 以降をターゲットにしなくてはならない。より安定したUWP XAMエディターがUWPアプリ開発者に提供される。Microsoftは15.9 Preview 2でUWP XAMLエディターに取り組んでいることを発表したが、この作業は続いている。残念ながら、どのエラーが修正されたかに関して、Microsoftが提供している情報は限られているが、XAMLデザイナーへのプラットフォーム専用モードの追加について言及している。これはデフォルトで有効になっており、安定性を向上させるために、カスタムコントロールコードが実行されるのを回避する。
TypeScript開発者にとって、TypeScript 3.0以上のプロジェクトにおけるプロジェクト参照のサポートはありがたいはずだ。プロジェクト参照は、1つのモノリシックなファイルではなく、TypeScriptプロジェクトに関する複数のファイルを扱いやすくする。InfoQのDylan Schiemann氏は以前、TypeScript 3.0の一部としてこの新機能について説明した。VS2017を使っている人にとって、バージョン15.9はFind All References、Go To Definition、Peek Definitionといった馴染みのIDE機能を提供してくれる。
リリースノートによると、今回のプレビューにおける他の変更のほとんどは、バグ修正に関するものだ。およそ20のバグが修正され、そこにはイライラさせていた問題も含まれている。以前のプレビューリリースを使っている人は、できるだけすぐに最新のアップデートをインストールすべきだ。
VS2017の全プレビューリリースと同様、これを使ってプロダクション環境で使ったり、プロダクションコードを生成したりしてはいけない。Preview 3は、既存のVS2017プレビュービルド内から、もしくはMicrosoftから入手してインストールできる。いつものように、リリースノートが提供されている。
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