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GlassFishの新たな時代

原文(投稿日:2018/09/30)へのリンク

Eclipse Foundationは先頃、2つのマイルストンを2018年9月に達成したことを発表した。GlassFishのソースコードのOracleからの移行が完了したことと、Java EE TCKがEclipseでオープンソースになったことだ。

GlassFishアプリケーションサーバ

OracleからのGlassFish ソースコード移行が完了した。Jakarta EEの前進とGlassFishの新たな時代に向けての大きなマイルストンとされる今回の発表では、次のようなことが述べられている。

これは、Jakarta EEをクラウドネイティブなアプリケーション開発のイノベーションの手段とする上で、新たなステップとなります。

現時点ではJava EE仕様に基づくEclipse GlassFishだが、最終的にはJava EEに準拠する予定である。Eclipseが4月下旬、Jakarta EEが描く新たなクラウドネイティブの将来像について発表した時、InfoQは、Eclipse FoundationのエグゼプティブディレクタであるMike Milinkovich氏に、2018年に約束されている2つのリリースについて質問した。氏の返答は、

私たちがコミットしたのは、今年Eclipseに移行した技術プロジェクトの2つのリリースについてなのです。これらはそれぞれ、GlassFish 5.1と5.2という名称になる予定です。Eclipse GlassFish 5.1は、Eclipse Foundationに移行したプロジェクトが公開する初のリリースとして、プロジェクトの今後の活動における重要なマイルストンになります。このリリースは、オリジナルのJava EE TCKを使用して、Java EE互換として認定されます。その後はできる限り早く、Java EE 8互換となる予定の5.2リリースに取り掛かるつもりです。

先日Elipse PMCが発表したGlassFishのリリース計画には、10月下旬のRC1のリリースと、12月中旬のバージョン5.1GAのリリースが含まれている。Javaコミュニティでは、EE4Jプロジェクトのステータスシートに登録することで、特にCI/CDパイプラインの分野で、GlassFishとEE4Jプロジェクトにコントリビュートするように呼びかけている。

2018年9月のJakarta EEの最新状況の報告で、Milinkovich氏は次のように述べている。

GlassFishとそれに関連するJava EEリファレンス実装コンポーネントの100パーセントがOracleから寄贈され、EE4J組織のGitHubリポジトリで公開されました。Eclipse Foundationのメンバにとって、これが大きな意味を持つ理由のひとつは、その大部分を私たち自身が行なったということです。99のリポジトリが用意され、162名のコミッタにアクセス権が与えられ、知的財産権に関する404件のレビューがまず実施されました。この時点から、プロジェクトの進捗の大部分がプロジェクト自体の管理下にあります。

Java EEテクノロジ互換性キット

Eclipseはまた、Java EE TCKをオープンソース公開すると発表した。長く望まれていたこのマイルストンは、Javaコミュニティに4つのメリットをもたらす。すなわち、透過性、オープン性、負担の共有、そしてベンダ中立性である。

透過性とは、ベンダやユーザ、JavaコミュニティがTCKにアクセス可能になることで、テストプロセスに対してよりよい洞察を持つことができるという意味がある。オープン性とは、プロジェクトへのコントリビュータを幅広くすることで、新たなアイデアのオープンなコラボレーションや機会をサポートする。負担の共有ベンダ中立性は、ひとつの組織やグループに対するテストプロセスの依存性を低減することを意味する。

TCKへのコントリビューションはすでに開始されており、2つの企業に所属する4人の開発者から、18のコミットが提出されている。

EE4Jプロジェクトの状況

EclipseはすべてのEE4Jに関して、常に最新のステータスを公開している。

X軸は完了パーセントとして定義されている。

  • 20% – コミュニティレビューへのプロジェクト提案
  • 40% – プロジェクトコミッタとリソースのプロビジョニング
  • 60% – Eclipse IPチームに対する最初のコントリビューション
  • 80% – 最初のコントリビューションのGitリポジトリへのプッシュ
  • 100% – プロジェクトの最初のリリースレビュー

2018年5月以降、EE4Jのすべてのプロジェクトにおいて大きな進展があった。

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