Microsoftは、Microsoft AzureでMongoDB Atlasの無料枠が使えることを発表した。これはM0という無料枠で、MongoDBの学習やプロトタイピング、初期開発に使える512MBのストレージをユーザーに提供する。
MongoDB Atlasを利用可能にすることは、顧客に多くの選択肢を提供するというMicrosoftの大きな目標の一環だ。Atlasを使うことで、顧客はM0という無料枠でMongoDBの最新バージョンを入手することができる。加えて、AzureにおけるマネージドAtlasというメリットもある。Microsoft Azure担当シニアパートナー開発マネージャーであるDonald Petersen氏はブログに次のように書いている。
MongoDB Atlasクラスタータイプ、M0クラスターは、エンドツーエンドの暗号化、高い可用性、フルマネージドアップグレードにより、ユーザーに最適なセキュリティを提供します。またM0クラスターにより、ビルトインのData Explorerを介して、ブラウザからデータに対してCRUD操作を行うことができ、より高速な開発が可能になります。
Microsoft USのIntelligent Cloud担当ゼネラルマネージャーであるLindsay Zwart氏は、Nasdaqの記事で無料枠の提供についてこう語っている。
Microsoft AzureプラットフォームでMongoDB Atlas無料枠を提供することは、両者の顧客にとって大きな恩恵があります。開発者はアプリケーションの基盤としてAzureでAtlasを使うことを強く望んでいます。そして今、Microsoft AzureとMongoDB Atlasの組み合わせを試すのに、障壁となるものはありません。
AzureでAtlas MongoDBを使うことで、データベースをPower BIやMicrosoft Azure Databricksといった他の製品と統合することもできる。
Atlasの通常のデプロイメントは簡単だ。MongoDB Atlasにサインアップして、最初のAtlasクラスター構築時に、クラウドとしてAzureといずれかのリージョンを選択する。そのあと、ドロップダウンから"M0"を選択する。
現在、Azure以外にも、AWSとGoogle Cloud Platform (GCP) でAtlasを利用できる。これらのクラウドプラットフォームでも、ユーザーは同じだけのストレージを持つ無料枠を利用できる。MongoDB Atlasを使うことで、ユーザーはクラウドプロバイダーにロックインされることはないだろう。
MongoDB Atlas無料枠は3つのAzureリージョン(East US、East Asia、West Europe)で利用可能だ。MongoDB Atlasに関する詳細はWebサイトにある。
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