QConがシティに戻ってきた。第13回の年次ソフトウェアカンファレンスが2019年3月4~6日、ロンドンで開催される。
QConは、シニアソフトウェアエンジニアとアーキテクチャを対象とした、世界で最も革新的なソフトウェアショップが活用するパターンやプラクティス、ユースケースのカンファレンスである。ここで公式に、今年のカンファレンスのトピックを発表する。
- “Architectures You've Always Wondered About” – 不思議に思ったことはないだろうか?Netflix、Google、BBC、Twitterなど、世界で最も賞賛されるソフトウェア企業の次世代アーキテクチャを紹介する。
- “Architecting for Failure: Chaos, Complexity, and Resilience” – システムのレジエンスにするのは、人とテクノロジだ。カオステスティングから分散システムのクラスタリングにまで使用されている戦略を学ぼう。
- “JavaScript: Powering the Modern Web” – JavaScriptの人気を支えるフレームワークを探求し、JavaScriptベースの言語がフロントエンド開発を(バックエンド開発も)いかに進化させたかを学ぶ。
- “Don't $%@! Up the Culture” – 文化とは、情熱を持って何かを成し遂げる共通の方法に過ぎない。組織の規模が大きくなった時に、どうやって文化を維持するのか?
- “AI/Machine Learning without a PhD” – AI/MLがかつてなく身近になった。ディープラーニングやMLが、実際にどのように使われているのかを探る。取り上げるトピックは、TensorFlow、TPUs、Keras、PyTouchなどだ。PhDは不要。
- “Career Hacking” – あなたのキャリアを進めるための、スキルの向上戦略。メンタリング、スピーキング、共感、キャリアパスを探る。
- “Security from First Principles” – セキュリティの考え方は、一体どうやって始めればよいのか。セキュリティを最優先事項にするためのテクニックを学ぶ。
- “Bare Knuckle Performance” – レイテンシを克服し、ハードウェアを最大限に活用しよう。
- “Evolving Java & the JVM” – 6ヶ月のカデンツ、クラウドネイティブなデプロイメント、スケールアップ、Graal、Kotlinなど。JavaとJVMの役割がどのように進化しているかを学ぶ。
- “Languages for Specific Domains” – 我々は多言語開発者だ。特定のタスクにぴったりな言語を学び、特定の分野での未分化なヘビーリフティングを取り除こう。
- “Modern Operating Systems” – 最新のオペレーティングシステム、LinuxKit、Containers、Unlikemals、eBPFなどを紐解く。
- “Modern CS in the Real World” – この応用トラックでは、今日の研究がソフトウェアに与えている影響について再確認する。
- “Architecting for the Cloud / Streaming Architectures” – クラウドネイティブアーキテクチャの現実について。クラウド運用の苦労談を聞き、メリットを学び、落とし穴を回避する術を習得する。
- “Production Readiness: Operational Microservices” – サービス展開の最後の1マイルは何か?マイクロサービス運用において、世界で最も先進的なサイトからテクニックを学ぶ。
- “DevOps / DevEx Practices” – 開発者の軋轢を取り除こう: CI/CI、フルーエントAPI、サービスメッシュ ... システムのデプロイと運用における障害を取り除くものであれば、何でも。
- “Surviving Uncertainty: GDPR, Brexit, or Politics? Beyond DR” – 極めて不確実な中で、企業やテクノロジの選択をどのように捉えるのか?今日の不確実性に対処する術を学ぼう。
- “Advances in FinTech” – ファイナンスはロンドンの支配者だ。現代の#FinTechにおいて、何が起きているのか、何に注意を払うべきなのか。
- “Tech Ethics: The Intersection of Human Welfare & STEM” – ソフトウェアにおける倫理性とは何を意味するのか?議論がどのように進んでいるのか、今日の倫理学で何が語られているのかを聞く。
トラック、トラックのホスト、セッションはすべて、ソフトウェア業界のエンジニアリングリーダやアーキテクトが厳選したものだ。今年の組織委員会は以下のメンバで構成されている。
- Anne Currie – containersoluti チーフストラテジスト、Coed:Ethics オーガナイザ
- Martijn Verburg – jClarity CEO、LJC共催者
- Francine Bennett – MastodonCおよびBethnal Green Ventures 創業者兼CEO
- Peter Morgan – Superbetting チーフストラテジスト / Finbarr Joy – Superbet CTO
- Werner Schuster – Wolframソフトウェア開発者
- Daniel Bryant – DatawireIO テクニカルコンサルタント兼プロダクトアーキテクト
- Charles Humble – InfoQ チーフエディタ
- Wesley Reisz – ソフトウェア開発者、The InfoQ Podcast ホスト(QCon London議長)
QCon London 2018 Top Watched Talks Online
昨年のベストトークを見逃していたり、あるいはもう一度見たいのであれば、InfoQ.comで講演をすべて収録したビデオが公開されている。人気のあった講演のいくつかを紹介しよう。
- “Monkeys in Lab Coats: Applying Failure Resting Research @Netflix” Peter Alvaro,Kolton Andrus
- “Unevenly Distributed” Adrian Colyer
- “#NetflixEverywhere Global Architecture” Josh Evans
- “Real-Time Fraud Detection with Graphs” Jim Webber
- “Staying in Sync: from Transactions to Streams” Martin Kleppmann
- “Engineering You” Martin Thompson
- “Microservices AntiPatterns” Tammer Saleh
- “Making a Sandwich: Effective Feedback Techniques” Dan North
- “DDD and Microservices: At last, Some Boundaries!” Eric Evans
- “Microservices for a Streaming World” Ben Stopford
QCon London 2018後にInfoQ(QCon主催者)では、QCon London 2018 Special Reportを公開している。この記事は、QCon London 2018に関する参加者のブログやツィートから、主な話題とハイライトをまとめたものだ。
QCon Londonは、サンフランシスコ、北京、サンパウロ(ブラジル)、ニューヨークなど、世界中の都市に広がる国際的なソフトウェアカンファレンスの一翼を担うものだ。これら全体としてQConは、世界中の6都市において、先進的なソフトウェア開発の実践と技術を提供している。上級開発者とアーキテクトを対象として、議題からはマーケティング関連のコンテンツを明確に分離し、参加者と講演者の平均比率が約9対1というQConは、開発者を一義的に考えたカンファレンスとしての評価を高めつつある。
10月27日までに登録すれば,3日間のカンファレンスを1,289ユーロ(580ユーロ割引)で登録できる。
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