パブリッククラウドプロバイダは、毎年新しいリージョンを開設している。2018年が終わる前に、Amazonは別の新しいリージョンが使えるようになることを発表した。この新しいリージョンはヨーロッパで5番目のリージョンである。正式名称はEurope (Stockholm)、API名称はeu-north-1である。
ストックホルムの新しいリージョンによって、Amazonは現在ヨーロッパに5つのリージョンを持つことになる(ヨーロッパ(アイルランド)、ヨーロッパ(ロンドン)、ヨーロッパ(フランクフルト)ヨーロッパ(パリ)の既存のリージョンに加わる)。ストックホルムの新しいリージョンには3つのアベイラビリティーゾーンがあり、ヨーロッパでは合計で15に増えている。さらに、このリージョンは、スウェーデンの3つのエッジネットワークロケーションと、フィンランド、デンマーク、ノルウェーの各1つを含む、AWSがすでに北欧(Nordics)に持っている既存のインフラストラクチャに追加される。
北欧のさまざまな顧客がAmazonのサービスを利用しており、新しいリージョンでは待ち時間が短縮されるあろう(Amazon Web Servicesの最高経営責任者であるAndy Jassyは次のように述べている)。
何万人もの北欧の顧客が世界中のリージョンからAWSを使用してきましたが、彼らは北欧のAWSリージョンも望んでいます。北欧のAWSリージョンによって、データ中心の要件を満たしつつ、北欧のエンドユーザ向けにリアルタイム性が要求される処理を簡単に実行できるようになります。このような顧客の要望に応えるために、今日はAWSストックホルムリージョンを提供できることにわくわくしています。
引用元: https://aws.amazon.com/blogs/aws/now-open-aws-europe-stockholm-region/
この発表についてのブログ記事で、AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barrは、北欧の一部の顧客について言及している。
- Volvo Connected Solutions Group – AWSは、彼らが好むクラウドソリューションプロバイダーです。AWSによって80万台を超えるボルボのトラック、バス、建設機械、Pentaのエンジンをつなげることができます。
- Den Norske Bank – この金融サービスの顧客は、AWSを使用して最新の銀行業務を顧客に提供しています。
- Finnish Rail – 開発者が各顧客向けにパーソナライズされたサービスをすばやく実験、構築、テスト、提供できるように、Webサイトおよび旅行アプリケーションをAWSに移行しています。
Amazonがリージョン数を増やしていることは、AWSが拡大し続けており、競合他社と変わらないことを示している。たとえば、2018年にIBMはアベイラビリティーゾーンの数を増やし、Alibabaも同様に増やした。さらに、Microsoftはリージョンを54に増やし、そしてGoogleは現在18持っている。
Cloud Provider | Regions | Availability Zones |
Amazon | 20 | 60 |
Microsoft | 54 | 15 |
18 | 55 | |
IBM | 6 | 18 |
Alibaba | 19 | 52 |
AWSクラウドには現在60のアベイラビリティーゾーンを持つ世界20の地理的リージョンがあり、Amazonは現在、バーレーン、ケープタウン、香港特別行政区、ミラノの4つのAWSリージョンで12のアベイラビリティーゾーンに取り組んでいる。最後に、すべてのAWSサービスはGDPRに準拠している。