最近のAWS re:Invent 2018 eventでAmazonは新しいWell Architectedツールを発表した。AWSアーキテクトがいなくてもAWSワークロードをいつでもレビューできるセルフサービス形式のツールである。この新しいツールは、2015年にローンチされたAWS Well-Architect Frameworkを利用している。
まず最初にAWSワークロードを定義する。単一のAWSアカウントにおけるリソースのサブセットで構成されたものか、または複数のAWSアカウントを集約した複数のリソースのコレクションである。次に、ワークロードが次の5つの観点でベストプラクティスに則っているかをレビューするために設計された質問に答える:運用の優秀性、セキュリティ、可用性、パフォーマンス効率、コスト最適化である。AWSのチーフ・エヴァンジェリストであるJeff Barr氏のブログ記事によると、レビュープロセスは現在のAWSのベストプラクティス集を知るための教育的コンテンツも含まれているという。
ツールの典型的な利用方法としては、AWS Well-Architected Tool Consoleを開いて、Define workloadをクリックして開始する。次にワークロードに名前をつけ、定義することから始める。次に業界や業種、運用するリージョン、プレ本番環境か本番環境かなどを選択し、任意でAWSアカウントIDの入力やワークロードの期間を指定する。ワークロードの定義が終わったら、レビュープロセスを始めれらる。
レビュープロセスの間、ユーザは各観点について回答する。レビューを完了すると、AWSワークロードの改善計画を確認することができる。加えて、ユーザはPDF形式で回答のサマリーを出力し、レビューの進捗と全体のステータスをダッシュボードで確認することが可能である。
TechCrunchのコントリビュータであるRon Miller氏は、ツールについてTechcrunchの記事でこう記した:
いかにもAWS的なやり方として同社は、顧客が自分で、オペレーションやセキュリティ、信頼性、費用の最適化、性能効率などを測定できるサービスを作ることにした。顧客はこのツールを自分が使っているAWSサービスに対して動かし、上記5つのチェック項目に関する完全な測定レポートを得ることができる。
さらにはTwitterで、様々なコンサルタントがツールの発表を歓迎している。その1つがPravin Mishra氏によるツイートだ:
#ReInventにおいて、ワークロードがベストプラクティスに沿っているかをレビューするAWS Well-Architectedツールの素晴らしい発表があった。始めるのは非常に簡単でシンプルだし、学習のスコープが広がった。
AWS Well-Architectedツールは米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)で利用可能だ。このツールの詳細や価格はこのページで確認できる。