開発者が恩恵を受けている一般的なIntelliSenseやコード補完を超越するものとして、Microsoftは今年初め、AI支援開発を提供する機能セットであるIntelliCodeを発表した。そしてVS Codeチームは今回、IntelliCodeをTypeScriptおよびJavaScriptユーザに提供する実験的エクステンションを新たに発表した。
VS Codeユーザの多くは、VS Codeのエクステンションタブ経由でVisual Studio IntelliCodeエクステンションをインストールしている。インストール後にソースコードファイルを開けば、IntelliCodeレコメンデーションが起動して、自動補完リストの最上位に表示されるようになる。
IntelliCodeは、コンテキストと関連性によってリコメンデーションを変化させる。これらリコメンデーションの提供には、GitHubからのオープンソースコードデータが活用されている。ユーザがオプトインしない限り、Microsoftがユーザコードを収集することはないが、匿名での使用状況やエラー報告データがエクステンションによって収集され、ツールの改善に利用されている。
エクステンションにはReactやAngular、Vue.js、Node.js、Expressといった、さまざまなJavaScriptライブラリのサポートが含まれている。他のライブラリやフレームワークがサポートされるのか、あるいは特定のフレームワークのサポートをユーザが追加できるのかは、現時点では明らかになっていない。
IntelliCodeは、現実の数千というオープンソースプロジェクトに対するトレーニングで学習した一般的慣習から生成された、共通的な補完項目を推奨することによって、VS CodeのIntelliSenseを強化する。目標は、開発者が最も使いそうな言語やAPIの選択を自動補完リストの上位に挙げることによって、開発時間を短縮することだ。