Prettierが1.15リリースされた。HTML、Vue.js、Angular、MDXがサポートされ、様々な構文への対応が改善されている。
AngularとVue.jsに関して、Prettierは、HTMLを拡張したフレームワークのテンプレートファイルをフォーマットできるようになった。Prettierでは、ツールが空白を削除・追加してコンテンツのスタイリングとレイアウトに影響を及ぼすのを防ぐために、コメントを加えることでマークアップのフォーマット方法を制御する仕組みを提供している。空白は、CSSの動作にマッチさせる、もしくは空白をセンシティブあるいはインセンシティブとして扱うように設定できる。
Prettierは、Vue.jsとAngular、およびAngularのインラインテンプレート構文の挿入と属性をサポートする。
MDXはマークダウンに対する拡張で、JSX構文をサポートする。Prettierでは、マークダウンコンテンツとMDXリソース内のJSXコンテンツの両方のフォーマッティングが可能になった。
Prettier 1.15リリースでは、JavaScriptのパースが改善された。これには、入れ子の3項のelse分岐をフラットにする、インラインで記述された場合にデコレータをインラインのままにする、デコレータの順序を尊重する、オブジェクトを複数行に分割する方法の改善などが含まれている。
Prettierは意固地なコードフォーマッターであり、コードフォーマッティングにまつわる議論を減らすことを狙っている。JSプロジェクトとして始まったPrettierのサポートは、TypeScript、Flow、HTML5、CSS、Markdown、YAMLなど多数の言語に広がり、Elm、Java、PHP、Python、Ruby、Swiftのサポートも開発が進んでいる。また、JSX、JSON、Vue.js、Angular、SCSS、Less、styled-components、GraphQLなど多数のフォーマットもサポートしている。
今回のリリースでは他にも、Prettier API全体とサポートする各種言語に対して、多くの改善が行われている。
PrettierはMITライセンスのもと利用できるオープンソースソフトウェアだ。Prettier GitHubプロジェクト経由でのコントリビューションとフィードバックを求めている。ただし、Prettierのコントリビューションガイドラインに従う必要がある。