Container SolutionsのストラテジストでSustainable Serversキャンペーン共同創設者のAnne Currie氏が、今度のAginext.ioカンファレンスで「Are Tech Ethics Unprofessional?」というタイトルで講演する。3月21日、22日にロンドンで開催されるAginextは、アジャイル、リーン、CI/CD、DevOps変革の将来展望にフォーカスしたカンファレンスだ。InfoQは一部のカンファレンスセッションを収録する予定で、何人かのスピーカーと話をしている。
Currie氏は講演について、次のように語った。
InfoQ: 最近、技術倫理がホットなトピックになっているのはなぜですか？
Anne Currie: 私たちは、技術の目的はもはや物ではなく、人なのだと気づき始めました。私たちはあまりに巨大で、あまりに強力になりすぎて、社会や地球への影響を考慮しないわけにはいきません。もうただの職人ではないのです。
InfoQ: この数年で、技術コミュニティの態度はどう変わりましたか？
Currie: 疑問を感じる責任とその力を持っていることに気づき始めました。1年前ですら、開発者は私に、やるように指示されたことが職業倫理に反していれば疑問を感じる、と話していました。そのあと、私たちは全く逆であることに気づきました。倫理的誤りの多くは単なる不注意です。問題を目にした時に声をあげなければ、責任ある仕事をしているとは言えません。結局のところ、私たちはエキスパートなのです。
InfoQ: 倫理的行動が効果を上げた例、失敗した例をあげてください。
Currie: Googleは民間で世界最大の再生可能エネルギー購入者です。彼らは気候に害を及ぼすのをやめるため、テック企業の中で最も野心的なプランを持っています。これは正しいことを大規模に、効果的にやっている良い例です。
失敗については、ビットコインとその公害に対する全く無関心な態度、FBとそのユーザーを支配する力に対する無関心な態度があります。
InfoQ: どうすれば倫理的行動を奨励し、促進できますか？
Currie: 私たちはますますプラットフォームやフレームワークをアウトソースしています。例えば、ホスティングをクラウドプロバイダーに（気候への影響とともに）アウトソースし、Web開発の複雑さをReactやAngularといったJSフレームワークに（アクセシビリティやセキュリティとともに）アウトソースしています。私たちはこうしたプラットフォームから適切な倫理的行動（例えば、セキュリティ、アクセシビリティ、再生可能なホスティングなど）を要求する必要があります。未来は抽象的なものなので、私たちは個人の責任感を無視しないようにする必要があります。
InfoQ: 誰かの雇用に影響を及ぼす可能性があるという状況において（あるいはもっとひどい場合も）、技術コミュニティとしてどうやって発言することを安全なものにしますか？
Currie: 安全あるいは勇敢で発言できる人（誰もここで死ぬわけではないことを忘れないでください）は、倫理的要求について絶えず発言することに慣れる必要があります。私たちは多様性について喜んで話しますよね。持続可能性とアクセシビリティについてはどうでしょうか？