最近、Googleは彼らのブログウェブサイトで、クラウドプラットフォーム(GCP)向けのElastifile Cloud File Service (ECFS)の提供開始を発表した。ECFSにより、Googleは顧客に対してマネージドファイルサービスを提供する。
2018年12月、Googleが最初にECFSを公開し、ElstifileがGoogleと提携して、完全に管理されたクラウドネイティブのファイルサービスを提供し、エンタープライズNASの全機能を完備した。Googleはシンプルなユースケース向けに、GCPでCloud Filestoreと呼ばれるファイルサービスを提供しているが、それはECFSが提供するスケーラビリティを提供しない。
ECFSのGAに関するブログ記事で、Googleの製品管理責任者であるDominic Preussは、この提携により次のようなサービスが提供されると述べている。
• 監視、請求、およびサポートインテグレーションに関してネイティブGCPのユーザエクスペリエンス
• オンデマンドでのペタバイトの容量
• 費用対効果の高い、従量制の価格設定
• ファイルとオブジェクトストレージ間でデータを階層化し、価格対パフォーマンスを最適化する機能
• マルチゾーンの可用性、自動スナップショット、および非同期レプリケーション
ECFSのお客様は、映画のレンダリング、Kubernetes用の永続的なストレージの提供、プリエンプティブクラウドVM用のデータ回復力、およびクラウドネイティブサービス用のスケーラブルなNetwork Attached Storage(NAS)など、さまざまなユースケースをサポートできる。 ECFSはオンプレミスとクラウドの両方で動作する。したがって、Googleのcloud on-rampとして機能することができる。そのため、顧客は、たとえば、ECFSを使用して、NetWeaverやHANAなどのSAPアプリケーションをパブリッククラウドに移行できる。
ストレージの専門家の1人であるDan Frithは、ECFSについての彼のブログ投稿で次のように述べている。
誰もが自分のファイルストレージ要件を満たすマネージドサービスを望んでいたり必要としたりするわけではありませんが、既存のGCPまたはElastifileの顧客であれば、これは技術的保証の観点からは意味があります。
ECFSは、NFS v3/4、SMB、AWS S3、Hadoop File Systemなど、さまざまなファイルプロトコルをサポートしている。さらに、1,000台のノードとPBの容量をサポートし、数百万のIOPSを提供するようにスケールアウトできる。また、このサービスは自動スナップショットと非同期レプリケーションを備えている。
ソース: https://blocksandfiles.com/2019/04/02/google-endorses-elastifile-cloud-file-service-for-gcp/
Elastifileサービスは現在、GCP、Amazon Web Services(AWS)、およびベアメタルオンプレミス環境で一般向けに利用可能となっており、Microsoft Azureでの提供も間もなく開始される予定である。
ECFSはGoogle Cloud Market Placeで入手でき、サブスクリプションと利用回数に応じた課金の2つのオプショを提供している。