Agile India 2019で、ThoughWorksのSneha Prabhu氏とSaptorsi Hore氏がデザイン・シンキングのプラクティスがテクノロジーとビジネスイノベーションをどうサポートするかについて講演し、複雑なデジタル・トランスフォーメーションを前にして成功するための、新たなクロスファンクショナルなスキルを明らかにした。企業は、Prabhu氏とHore氏が大きくて乱雑な複雑性と呼ぶものの真っ只中にある。それは新たな企業プレーヤ、コネクション、テクノロジー、ビジネスモデル、システムの導入を特徴としている。Prabhu氏とHore氏は過去のクライアントのエンゲージメントに基づいたいくつかの実際のケーススタディを通して、企業が自身のビジネスモデルを破壊し、ユーザセントリックデザインをエンドツーエンドのプロダクト考案、開発プロセスの各ステップの中心に置くことで改革した方法を紹介した:
- 共感するステップ。カスタマーのペインポイントとモチベーションを理解することに注力する。まわりまわって本当の問題を解決するのにつながる
- 問題を特定する。Prabhu氏とHore氏は利用可能なテクノロジーができることという視点ではなく、エンドユーザの視点とペインポイントから問題を明確に示すことを奨励している
- 考案するプロセス。チームはビジネス、プロセス、テクノロジーになりえる、あらゆる限りのソリューションをブレインストーミングする。うまくいくもの、まだ存在していなくて何かになりえるものを探索する。自分たちが知っていることに規制しない
- プロトタイプ。チームはエンドユーザから即座にフィードバックを得るため、すばやく検証、評価できるMVPを開発する
- フィードバックはエンドユーザから継続的に集めて構成する
テクノロジーがもはやスターティングポイントではないため、Prabhu氏とHore氏は、組織的変化とデジタル・ディスラプションに影響を与えるためには、様々な役割とチームがプロダクトとテクノロジーを越えて、違いに異なった作用をしなければならないと信じている。チームはサイロの中ではもはや活動できず、それゆえ企業はテクノロジーグループと同様にプロダクトをうまく扱える個人を探す。サイロをまたがることを恐れない人材、必要なときには部署をまたがって人々をエンゲージすることを恐れない人材、壁を壊したい人材の需要は高まっている。デザイン・シンキングはチームの文化の一部となり、プロセスやテクノロジーに関することより、人々がどう自分たちを適用するかということが大きくなっている。Prabhu氏とHore氏は、組織内でトランスフォーメーションする際に個人として、チームとして成功するために従業員が備えるべき必須スキルを明らかにした。それはユーザセントリシティ、役割における高い処理能力、洞察力、共感力、熟考性などである。
ユーザセントリシティがビジネスモデルと組織をどう変えているかに基づき、Prabhu氏とHore氏はアジャイル・マニフェストに新しいビジョンを打ち出した:
リリース計画に従うことよりも価値の創造と計測を
単一の責任よりもダイナミックな役割を
スペックに基づいたソリューションを実行するよりもテック・チームをビジネス・フォーカスにできるように
詳細に集中するよりも大局的な考え方を
要求の導出よりも意味ある会話を
テクノロジーの認識よりもテクノロジーの適用を