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マイクロソフト、パフォーマンス重視のWindows用React Nativeを発表

原文(投稿日:2019/05/09)へのリンク

マイクロソフトは最近Microsoft Build 2019で、パフォーマンス指向で再実装したReact Native for WindowsをMITライセンスで発表した。新しいReact Native for Windowsにより、React Native開発者はReactを使用してネイティブWindowsアプリケーションを構築できる。Windows 10 SDKのサポートにより、開発者はPC、タブレット、laplets、Xbox、Mixed RealityデバイスなどのさまざまなWindowsデバイスをターゲットにすることができる。

react-native-windowsプロジェクトチームは、React Native WindowsをC++で再実装している。目的は2つある。1つは、C++の実装は、現在のC#コードベースで現在実現されているものよりも優れたパフォーマンスをもたらすことができる。もう1つは、C++コードベースは、進化するにつれて、共有されているC++実装のreact-nativeコアとよりよく連携できる。プロジェクトのドキュメントによると下記の通りである。

react-nativeの方向性はC++とJSの間のより密接な相互作用を含むが、それは別の言語であるC#実装で達成するのは難しい。(…)FacebookのReact NativeのC++コアブリッジの実装を再利用するC++で構築されたreact-native-windowsの書き換えに取り組んでいる。これにより、React Native for Windowsは、FacebookのReact Nativeと同じコアを共有することによって機能を革新し提供することができる。

新しいリポジトリにはWindows 10 SDKのサポートが追加されているため、React Native開発者はあらゆるWindows 10デバイスをターゲットにすることができる。React Native Windowsチームは、重大な変更を最小限に抑えながら、既存のC#アプリケーション、ビューマネージャ、およびネイティブモジュールとの下位互換性を維持することを目指している。今年の6月30日までに予定されている最初のプロジェクトマイルストーンは、開発者が十分なパフォーマンス、アクセシビリティ、およびReact Nativeと同等の機能を備えた、実用レベルのReact NativeアプリケーションをWindows 10用に作成できるようにすることである。

React Native for Windowsの新しい実装はGithubリポジトリvnextブランチにあり、現在React Native 0.58をサポートしている。プロジェクトのドキュメントによると、vnextブランチはfacebook/react-nativeとバージョン番号が一致した状態でリリースされる。例えば次の通りである。

react-native@0.57.* -> react-native-windows@0.57.0-vnext.*
react-native@0.58.* -> react-native-windows@0.58.0-vnext.*

オリジナルのFacebookソースコードへの修正を含むReact Native Windowsプラグイン、および新しく提供されたすべてのコードはMITライセンスの下で提供されている。コントリビューションは歓迎で、コントリビューションガイドラインに従う必要がある。

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