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MicrosoftがEdgeにSQLを導入、Azure SQL Database Edge

原文(投稿日:2019/05/13)へのリンク

シアトルで開催された直近のBuildカンファレンスで、Microsoftはプレビュー段階ではあるが、新たなデータベースを提供することを発表した。SQL機能をエッジ コンピューティングに導入するものだ。公にはAzure SQL Database Edgeと呼ばれる、このデータベースサービスは、ARM64および x64プロセッサで稼働し、データ ストリーミングや時系列データ、グラフサポートおよびデータベース内の機械学習といった機能を提供する。Linux、Windows、Docker、Kubernetesコンテナプラットフォームがサポートされる。

画像元(スクリーンショット): https://www.youtube.com/watch?v=jWBfS_6LGNA

エッジ データ ストレージの成長を予想しているのはMicrosoftだけではない。Gartnerは2025年までに以下の予測を立てている。

今日、20%以上を占めているエンタープライズによって生成されるデータの75%は、データセンターやクラウドから離れて生成・処理されるでしょう。この成長の多くは、ローカル アナリティクスと機械学習の機能を要求する、センサーとチップの技術革新における成長の結果として予想されます。

SQL Serverおよび、直近の Azure SQL Databaseは、安定した基底がある。MicrosoftのエグゼクティブバイスプレジデントであるScott Guthrie氏は、エッジ データストアへの投資が重要である理由を以下のように説明している。

インテリジェント クラウドとインテリジェント エッジアプリケーションは、エッジにおいてパワフル コンピュートをするためにクラウドと連携する、現ローコンピュート IoTデバイスから進化しました。これには、新しくてモダンなハイブリッド アプリケーション アプローチが求められます。これを実現する重要側面は、エッジ コンピュートとデータ ニーズのスペクトラムをサポートすることです。SQL ServerおよびAzure SQL Databaseは、オンプレミス、クラウドにおけるエンタープライズ ワークロードのための、業界トップのデータエンジンなのです。

他のエッジ プラットフォームではなく、Azure SQL Database Edgeを採用する利点は、開発者が新しいスキルセットを学ぶ必要がないことです、とGuthrie氏は述べた。

Azure SQL Database Edgeは、Azure SQL DatabaseとSQL Serverと共通のプログラミング サーフェス領域を採用しています;新たなツールや言語の学習を強いられることなく、アプリケーション マネジメントとセキュリティ コントロールにおける一貫性を保ちながら、アプリケーションを簡単にエッジに移行することができます。データベース プログラミングにおけるこの一貫性と、クラウドとエッジをまたがるコントロール プレーンは、セキュアでよく管理されたハイブリッドアプリケーションを稼働するためには極めて重要なのです。

IoTシナリオにおける共通要件のひとつは、トレンディングと分析のために時系列データをキャプチャすることだ。Azure SQL Database Edgeを使うことで、組織はデータに対するより深い洞察を得るため、タイムウィンドウ、集計、フィルタ機能を実装しながら、データをストリームすることができる。加えて、Azure SQL Database Edgeはエンティティ間の関係をより深く生成するために、データ構造をグラフで描画することをサポートしている。

IoTソリューションにおけるまた別の共通要は異常検出であるが、それはAzure SQL Database Edgeに組み込みの機械学習機能を通して達成されうる。開発者はR、Python、Java、Apache Sparkといった一般的なツールのいずれかを選び、時系列データやグラフ、その他の種類のデータを処理することができる。これらのツールを用いて開発されたモデルはエッジ コンテナにデプロイできる。これにより、エッジデバイスをクラウドベースのリソースに接続する際に直面するであろう、接続と待ち時間の問題を回避できる。

組織は他の多くのSQL Serverの実装と同様、KubernetesでAlways Onを使用することで、Azure SQL Database Edgeで高可用性を実現できる。加えて、透過的データベース暗号化(TDE)、データマスキング、Always Encryptedといった他の伝統的なSQL Server機能もサポートされている。

Azure SQL Database Edgeは現在、プライベートプレビュー段階にあるが、興味がある組織は早期導入者プログラムに参加してアクセスできる。

 

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