先週Microsoftは、Entity Framework Core 3.0 Preview 7とEntity Framework 6.3 Preview 7をリリースした。
Entity Framework 6（EF6）は2008年に最初にリリースされ、.NET Framework 4.x（Windowsでのみ利用可能）で動作する。Entity Framework Core（EF Core）は、.NET Coreまたは.NET Frameworkで実行できるEF6の完全なクロスプラットフォームの書き換えである。EF CoreとEF6の詳細な機能比較はこちら。
新しいプレビューは、.NET Core 3.0 Preview 7とASP.NET Core 3.0 Preview 7と同じ日に公開された。EF Coreのリリーススケジュールは、.NET Coreのリリーススケジュールと同期している。
.NET CoreでEF6をサポートすることは、EF6.3リリースの主要機能の1つである。Preview 7のリリースで、この機能に関連した作業の大部分は完了した。
EF Core 3.0の主要なロードマップ目標の1つは、既存のLINQ実装に大規模な変更を加えることである。Preview 7の関連するアップデートには、Union、Concat、Intersect、ExceptなどのLINQ集合演算子のSQL変換のサポートが含まれている。このリリースには、データベース操作をインターセプトするための新しいAPIも含まれている（EF6のインターセプト機能と同様）。データベース操作をインターセプトすると、データベース操作（トランザクションのコミットや接続のオープンなど）の前後に単純なロジック（インターセプター）を呼び出すことができる。
その他の変更には、もともとEF Core 3.0で計画されていた2つの主要な機能の延期がある。プロパティバッグエンティティのサポートと、移行のためにモデルの一部を無視する機能である。また、重大な変更（EF Core 2.2.x向けに開発されたアプリケーションを破壊する可能性がある変更点）のリストは、すべてのプレビューで最新の状態に保たれている。
EF Core 3.0とEF6はどちらもNuGetパッケージとして配布される。EF Core 3.0の開発は急速に進んでいるため、プレビュー版7に含まれていない修正を試すために、プレビュー版8の夜間ビルドに切り替えることを勧める。