QCon New York(2019年6月24~26日)は、単なるソフトウェアカンファレンスではない。 Slack、Google、Uber、Netflixなど、主要なテクノロジ組織がドアを開き、エンジニアリングの成功と失敗を公開する唯一のソフトウェアカンファレンスなのだ。QConは、ソフトウェア業界の革新を推進するために、シニアソフトウェアエンジニア、技術リーダ、アーキテクトが学び、共有し、互いを向上させるために集う場だ。
QCon New Yorkの何が特別なのか?
QConには1,200人を越えるソフトウェアエンジニアが、テクニカルトーク、パネル、"Ask me nothings(AMA)"、オープンスペース、ネットワーキングのために集まる。講演者への自由なアクセス、エバンジェリストより実践者を優先したコンテンツの順位付け、ベンダによる売り込みを技術知識共有から切り離すための厳格な作業、などを組み合わせたQConは、シニアソフトウェアエンジニアの集団(tribe)なのだ。
Julia Grace氏(インフラストラクチャエンジニアリング担当シニアディレクター@Slack)は、今年のQCon New Yorkにおける105人以上の講演者のひとりである。
Julia Grace |
Scaling Infrastructure Engineering at Slack |
それだけではない。QCon New York 2019には、次のような思想的指導者も参加している。
- Brian Goetz氏(Java言語のアーキテクト@Oracle)による"Java Futures"論議
- Ashley Williams氏(Core Rust&Rust Wasm WGチーム)によるWebAssemblyの議論
- Peter Mattis氏(CockroachDBのメンテナ、共同設立者、CTO @CockroachDB)による地理分散データベース論
- Alex Beutel氏(上級研究科学者@Google、Google Machine Learned Index Paper寄稿者)によるGoogle Researchにおける機械学習型DBインデクスに関する議論
- ColmMacCrthaigh氏(シニア・プリンシパル・エンジニア@AWSCloud、EC2、S3、ELB、Route53を担当)による、ソフトウェアシステムの制御理論とPIDループに関する議論
- Armon Dadgar氏(共同設立者兼CTO@Hashicorp)による、分散システムに関する議論
- Laura Nolan氏(サイト信頼性エンジニア@Slack、"Seeking SRE"コントリビュータ、SRECon運営委員)による、Black Swanとシステムの信頼性
- その他、総勢105人を越えるソフトウェアエンジニアリングリーダが、QCon New Yorkの3日間で講演を行う。
QCon New Yorkでは8年以上にわたって、ソフトウェアの革新を推進する実践者を集めてきた。カンファレンスは、タイムズスクエアの中心部に位置する、マンハッタンで2番目に大きいホテルであるNew York Marriott Marquisで開催される。
もっと知りたい?QConワークショップに参加しよう。
QConはカンファレンス後にも、2日間のワークショップを幅広く提供している。選択可能なワークショップは、次のものがある。
- "Domain-Driven Design with Message- and Event-Driven Architectures" — Vaughn Vernon氏による、2日間のトレーニング
- Cloudflare社員による"Serverless"
- "Machine Learning & AI" — コアテクニック・ワークショップ
- "Seven Steps to CQRS Heaven for your Cloud Native Applications"
- Rustを使ったシステムプログラミング
- カオスエンジニアリング実践
- Kubernetesの内部を探る
- Knativeワークショップ
- "Apache Kafka and KSQL in Action" — ストリーミングデータパイプラインを構築しよう
- Istioを使用したサービスメッシュのKick-Starter
QConチームは積極的にフィードバックを求めており、最近の評価が、テクノロジーリーダシップの分野におけるユニークなイベントの開催につながっている。
QConは、私がこれまで参加した他の技術カンファレンスとは違います。選択可能なトラックはいくつかありますが、出席者数が多すぎることはありません。そのため、さまざまなトピックに関する知見を獲得し、新しいアイデアに心を開き、エンジニアリング上の課題を解決するためのインスピレーションを見出し、賢明で思慮深い多くの人たちと会話を交わすのが容易にできます。女性とLGBTQの講演者が、意識的に数多く含まれていることが印象的でした。これは個人的に大きな意味を持つもので、さまざまな視点にスポットライトを当てることによって、QConをさらによいものにしています。
Tyler Collins, 上級開発者, University of Kentucky
6月1日までに登録すれば、3日間の会議の登録費用は2,575ドル(260ドル割引)になる。InfoQの読者ならば、コード"INFOQNY19"でさらに100ドルの割引が可能だ。