今月初め、JetBrainsがAWS ToolkitのRiderバージョンをリリースした。Amazon Web Serviceプラットフォームでサーバレスアプリケーションの開発、テスト、デプロイを行う開発者の支援を目的としたIDEプラグインである。今回のリリースには(WebStorm内の)Node.JSのサポートとともに、IntelliJ IDEAを使用するJava開発者とPyCharmを使用するPython開発者用に3月から提供開始されている、最初のバージョンからのアップデートが含まれている。
新リリースには、Riderを使用するC#開発者のサポートが新たに加わり、AWS Lambdaアプリケーション用の.NET Coreプロジェクトテンプレートなど複数のヘルパ機能が追加されている。
注目される機能としては、ECSにデプロイされたLinuxコンテナ上の.NET Coreアプリケーションのデバッグを可能にする、Cloud Debugging機能などもある。AmazonとJetBrfainの提携によって開発されたもので、現時点ではベータ版としての提供である。
AWS Explorerという、AWS Toolkit for Visual Studioと同じような表示を行うビジュアルツールも含まれていて、AWS Lambda関数と関連リソース(デプロイするアーティファクトを保持するS3バケットの生成など)のデプロイや管理を行うことができる。AWSデータベース(RDS、Aurora、RedShiftなど)のサポートは、Riderに統合されたJetBrainsのマルチデータベースツール(DataGrip)によって行う。
他の新機能としては、AWS Lambdaをtemplate.yaml
ファイルから直接デプロイする機能や、C#ファイルまたはCloudFormation構成ファイルから直接Lambdaハンドラを起動してデバッグする側溝アイコン(gutter icons)などがある。
RidersでAWS Toolkitを使用するには、AmazonのAWS CLIツールとAWS SAM CLIツールをインストールする必要がある(CLIツールに必要なパーミッショが正しく設定されたAWSアカウントも必要だ)。Lambdaをローカルで実行するためには、Dockerも必要になる。プラグインを動作させるために(アプリケーションのターゲットが.NET Core 3.0であっても)、.NET Core 2.0または.21のインストールも必要だ。
JetBrainsのAWS Toolkitはこちらから、IntelliJ IDEA、PyCharm、Rider、WebStrom用のものをダウンロードすることができる。Riderでプラグインを使用するための完全なチュートリアルはこちら、Cloud Debugging機能の詳細はこちらに公開されている。プラグイン自体はGitHubで、オープンソースとして公開されている。