AWSは最近、Amazon Honeycodeのベータリリースを発表した。これは、顧客がコードを記述せずにすばやくモバイルおよびウェブアプリケーションを構築できるようにするフルマネージドサービスである。Amazon Honeycodeを使用すると、長期にわたるデータの追跡、ユーザーへの変更の通知、承認のルーティング、インタラクティブなビジネスプロセスの促進などのタスクに特化したアプリケーションを構築できる。
1年以上前から、AWSはノーコードサービスのHoneycodeに取り組んできた。以前は、このサービスのプロジェクト名は'AWS for Everyone'で、組織でソフトウェア開発の経験がほとんどない、あるいはまったくない人が、IT部門に依存することなく単純なビジネスアプリケーションを構築できるようにすることを目的としていた。現在、このサービスはHoneycodeという名前のマネージドサービスとしてAWSで利用でき、ユーザーはビジュアルアプリケーションビルダーを利用して、強力なAWSで構築されたデータベースに支えられたインタラクティブなウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションを作成できる。さらに、ユーザーが作成するアプリケーションは、小さなチームのタスク追跡アプリケーションから、複数のチームまたは部門の高度なワークフローを管理するプロジェクト管理システムまで、さまざまな複雑さを持つ可能性がある。
Honeycodeサービス内には、ユーザーがログインするとアクセス可能なビジュアルビルダーがある。ビジュアルビルダー内で、ユーザーはCSVファイル（データ）を空のワークブックにインポートするか、事前定義されたテンプレートの1つを使用するか、最初から開始するかを選択できる。ビジュアルビルダーで事前定義されたテンプレートを選択すると、データモデル、ビジネスロジック、およびアプリケーションが事前定義され、すぐに使用できる状態になる。
基盤となるデータベースを使用すると、ビジュアルビルダーと従来のスプレッドシートと同様のデータ入力構造を使用して、データを簡単にリンク、フィルター、およびソートできる。さらに、ユーザーはビジュアルビルダー内で、条件に基づいて通知、リマインダー、承認、その他のアクションを追加できる。
Amazonは、ノーコードを提供するHoneycodeは後発である。2015年に、マイクロソフトはPowerAppsを導入し、後のブランドのPower Platformの一部として、パワーユーザーまたは'市民'開発者がビジネスの問題を解決するカスタムアプリケーションを構築できるようにした。さらに、Googleは今年1月に、ノーコードのアプリケーション開発ツールを備えた新興企業であるAppSheetを買収した。それらのそれぞれ、およびSalesforce、Mendix、Outsystemsなどの低コードおよびノーコード製品を含むいくつかのベンダーは、Forresterが2024年までに年間50％増加して210億ドルを超えると予測する市場である。
AWS CEOのAndy Jassyはツイートで述べている
人々がプログラミングのスキルを持っていなかったり、技術チームが忙しすぎてアプリを手に入れることができなかったりしたために、作られなかったアプリがどれだけあるでしょうか？かなりの数です。これは、私たちの新しい #AWS サービス、Amazon Honeycode が解決しようとしていることです。誰もがビルダー(#builder)になれます。
また、Honeycodeのベータリリースに関するRedditのスレッドの回答者は、次のように述べている
真面目な話、それは驚くほどPower Platformのように見えます（以前はFlowであったもののいくつかの要素がそこにも含まれているように思われます）。それについての私の経験では、現実の複雑な状況で多くの場合、実際に動作するよりも、より良いものを否定しています。それはここでも当てはまるかもしれませんが、私はまだ物事を構築するためにより多くの人々に力を与えようとしているため、両方を評価しています。
現在、Amazon Honeycodeは、米国東部（バージニア北部）と米国西部（オレゴン）のAWSリージョンで利用可能で、今後さらに多くのリージョンが利用可能になる。顧客は最大20ユーザーまでのアプリケーションを無料で構築でき、大規模なアプリケーションに使用されるユーザーとストレージに対してのみ料金を支払うことができる。価格設定の詳細については、価格設定ページで利用可能である。そして最後に、Honeycodeには事前に作成されたテンプレートとそのコミュニティへのアクセスが含まれている。