初開催となるInfoQ Line(8月25日)は、マイクロサービスと分散システムの構築および運用に深く切り込んだ、1日間のバーチャルな学習イベントである。現在の環境に今すぐ活用できる、実用的な戦略を見つけることができる。インスピレーション、コネクション、実践可能なアイデアのために、世界レベルの実践家の集まりに参加しよう。InfoQ Liveの全スケジュールと講演者のラインアップを見てほしい。
注目のセッション(マイクロサービス・トラック)
"Living Without Pre-Production Environments"、Nicky Wrightson氏(Skyscannerプリンシパルエンジニア)による講演
歴史的に、大規模なモノリシックアプリケーションを開発する際には、開発ライフサイクルのさまざまなステージを検証する目的で、開発、テスト、ステージング、プレプロダクションといった"下位"環境をいくつも用意していた。これらの環境は、特にインテグレーションテストやゲートキーピング、受け入れテストなど、あらゆる種類のテストにおいて使用されてきた。しかしながら、システムが分散化、複雑化、大規模化の方向に進むことによって、より速い移行を可能にするツールやプロセスが求められるようになっている。テストが自動化され、デプロイメントが自動化され、疎結合で独立的にデプロイ可能なサービスが開発されるようになってきたのだ。このような状況においてもまだ、前述のような下位環境に存在意義はあるのだろうか?
この講演では、次のような発見があるはずだ。
- Skyscannerが非稼働環境(non-production environment)を廃止したのはなぜか。
- どうやってそれを実現したのか — どのようにしてこの開発プラクティスを可能にし、品質と信頼をどうやって維持したのか。
- このアプローチが機能しない場合について(不適切な適用例)。
注目のセッション (サーバレス・トラック)
"Armor CLAD Functions"、Guy Podjarny氏(SnykSec共同創業者兼社長、元Akamai CTO)による講演
サーバレス関数はセキュリティ上の懸念の一部を魔法のように取り払ってくれるが、その他の脅威やセキュリティ上の盲点については脆弱性が残ったままだ。これらのリスクは個々に害を及ぼす可能性があるだけでなく、関数の数が増えるに伴って満身創痍となり、ついには死に至ることもある。
今回の講演では、クラウド関数を適切に保護する方法を学ぶ。保護の必要なものを見つけ出すためのCLADと呼ばれるモデルを紹介し、防御を拡張するための具体的な方法について議論する。
併催無償イベント InfoQ Roundtables (後援あり)
ソフトウェア実践家たちによるパネルディスカッションに参加して自ら質問し、より多くのことを学んでほしい。
Microservices — Are They Still Worth It? (後援: NGINX)
多くの開発者がモノリシックアーキテクチャを離れてマイクロサービスを採用しているが、その影響はプラスだろうか、あるいはマイナスだろうか?別の中間点は存在するのだろうか?大規模分散システムに固有の、運用上の複雑性を解決する方法は明らかになっているのだろうか?幅広い企業から参加したパネリストたちが、自らの意見を披露する。
Observability Patterns for Distributed Systems (後援: Lightstep)
経費の急増、単一障害点としての人の存在、サービスの依存関係を理解する上での問題 — これらはすべて、複雑なシステムの運用監視に対する多大な — 多くの場合は隠れた — コストの要因となるものだ。このディスカッションでは、適切な可観測性ストラテジがこれらコストの軽減だけでなく、分散システムの監視に共通する落とし穴を回避する上でいかに有効であるかを、パネリストたちが探求する。
2020年8月25日午前9時(EDT)/午後3時(CEST)のInfoQ Liveにぜひ参加してほしい。2つのトラックに6つの後援、6つのファシリテッド・ピアシェアリング・セッション、6つのQ&Aが開催される。登録はたったの49ドル!