Microsoftは最近のブログ投稿で、Redis Labsとの新しいパートナーシップを発表した。これは、Redis Enterpriseを、Azure Cache for Redisの完全に統合された新しい層として提供するためのものである。現在プライベートプレビュー版である拡張サービスは、顧客に2つの新しいエンタープライズ階層を提供する。これには、Redis on Flash、モジュール、および将来のハイブリッドクラウドアーキテクチャ用のアクティブな地理冗長キャッシュを作成する機能が含まれる。
Microsoftは、2014年にRedis Cloud on Azureのリリースと共にRedis Labsとのコラボレーションを開始した。それ以来、ジオレプリケーションのサポートや予約キャパシティなどの更新により、サービスは進化してきた。現在、パブリッククラウドベンダーは、Azure Redis Cacheサービスの追加のエンタープライズ層としてRedis Labsの2つの既存の製品を組み込んでいる。それによって、より多くの機能、高い可用性、およびセキュリティ機能を顧客に提供される。
Redis LabsのCEO兼共同創設者であるOfer Bengal氏は、新しいパートナーシップの発表に関するブログ投稿に次のように書いている。
開発プロセス全体を通して、開発者の生産性の向上、オペレーショナル・レジリエンスの確保、およびクラウド移行の容易化という、3つの主要なカスタマードライバーを常に考えていました。両組織のチームは、これらの価値を顧客に提供するインテグレーションを構築することを約束しました。Redis EnterpriseをAzure Cache for Redisに統合する発表により、これらのニーズを満たします。
新しい層により、開発者は、ネイティブデータ構造、確率的データ構造、ストリーム、時系列、検索データモデルなど、Redisの最新バージョンを使用できる。さらに、他のAzureサービスとのネイティブでの統合の恩恵を受けることができる。Redis on Flashテクノロジーを利用することで、ディスクベースのデータストアのコストでRedisクラスターを簡単にデプロイし、テラバイトサイズのデータセットに拡張できる。また、Redisモジュールの追加サポートにより、 RediSearch、RedisTimeSeries、RedisBloomの開発者は、単一のテクノロジーでさまざまなユースケースに対応するアプリケーションを構築できる。
ソース: https://redislabs.com/redis-enterprise/technology/redis-enterprise-cluster-architecture/
開発者にとってのメリットに加えて、新しい階層を活用する顧客は、Redis Enterpriseのアクティブジオレプリケーションテクノロジーとネットワーク分離のサポートにより、稼働時間の増加を期待できる。また、消費ベースの価格設定でリアルタイムに必要なRedisの量をスケーリングし、毎月のAzureの請求書で消費量を確認することで、総コストを削減できる。
開発部門のコーポレートバイスプレジデントであるJulia Liuson氏は、アナウンスブログの投稿に次のように書いている。
Azureの顧客が分散キャッシュ、セッションストア、メッセージブローカーとしてRedisのパフォーマンスを活用しているため、オープンソースのRedisに基づいて構築されたマネージドソリューションであるAzure Cache for Redisが大きく採用されてきました。Redis Labs Redis Enterpriseテクノロジーを組み込むことにより、開発者がRedisを利用できるユースケースの範囲が広がり、それと共にオペレーショナル・レジリエンスとセキュリティが強化されます。
最後に、Luison氏はパブリックプレビューが今年後半に利用可能になると述べている。さらに、Azure Cache for Redisのエンタープライズ層の詳細は、Azure Marketplace ページで入手できる。