先日、Microsoft と VMWare の両社は、Spring Boot アプリのためのフルマネージドサービスである Azure Spring Cloud の一般提供を発表した。このサービスを利用することで、企業は JAR やコードをそこにデプロイできる。そして、そのサービスはアプリを Spring サービスランタイムに繋げるプロセスを自動化する。
昨年、Microsoft は VMWare との共同作業として Azure Spring Service を導入した - サービスのサポートと運用の両方を行っている。それ以来、様々な組織の Java 開発者がこのサービスを利用し、フィードバックを提供してサービスをさらに形にしていくことで、機能が生まれた。
- シークレットの管理、ハイブリッド展開、アプリへの出入り制御、TLS/SSLを利用したセキュアな通信などのセキュリティ強化を実現する。
- そして、オートスケーリング、ログストリーミング、アラート、自己診断などのパフォーマンスと信頼性をサポートする機能を提供する。
現在、Azure Spring Cloud は一般プレビューで 2 つの新機能が利用できる。
- 1つ目はManaged Virtual Networkだ。それは、ユーザーが Azure Spring Cloud のインバウンドとアウトバウンドのネットワーク通信を制御できる。また、Azure Spring Cloud がオンプレミスのデータセンター内のシステムや仮想ネットワーク内の Azure サービスと相互作用することを可能にする。この機能は、Application Gateway、Express Route などの Azure ネットワークリソースと、Cloudflare や Palo Alto Firewall などの Azure 経由で利用可能なサービスを組み合わせて構成されている。
- そして 2 つ目は Autoscale だ。これはアプリケーションのスケーリングに役立つ。この機能を有効にすると、負荷やスケジュールに基づいてアプリケーションのアップスケーリングやダウンスケーリングを自動化する。これにより、コスト効率とパフォーマンスの向上を実現する。
VMware のソフトウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントである Ryan Morgan 氏は、VMWare の発表ブログ記事の中で、Spring Cloud の GA について次のように述べている。
Azure ネイティブサービスとして、Microsoft が運営していますが、VMware はサービスの開発においてMicrosoftと密接に提携しており、MicrosoftのAzure Spring Cloudの運用を全面的にサポートしています。
また、VMWare の開発者アドヴォケイトである Josh Long 氏は、先日の Spring Blog で Azure Spring Cloud について書いている。
Azure Spring Cloud のキーコンセプトは、Azure Kubernetes サービスを活用したプラットフォーム上でSpring Boot ベースのマイクロサービスの本番へのパスを最適化し、Kubernetes の管理に関わる複雑さをすべて抽象化することです。
現在、Azure Spring Cloud は、米国、ヨーロッパ、中東、アジア、太平洋地域の Azure リージョンで利用可能であり、近日中にさらに多くのリージョンで利用可能になる予定だ。さらに、サービスの価格の詳細については、価格設定のページ、ドキュメントのランディングページ、QuickStart、GitHub のガイダンスに掲載されている。