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Google Cloud SQLがMySQL 8.0をサポート

原文(投稿日:2020/09/09)へのリンク

Google Cloudは先頃、MySQL、PostgreSQL、SQL Server用マネージドリレーショナル・データベースサービスのCloud SQL上で、MySQL 8.0の使用を可能にした。

これによってMySQL 8.0、5.7、5.6をサポートすることになるCloud SQLは、マネージドデータベース毎に最大416GBのRAMと30TBのデータストレージを提供する。MySQL 8.9インスタンスへのセキュアな接続には、Google Cloud VPCを使用して、プライベートなサービスアクセスとVPC Service Controlsを利用することができる。

Google Cloud上MySQL 8.0で導入された新機能の中で、運用環境において応答性と可用性を改善するものが、インスタントDDLステートメントだ。ServianのシニアコンサルタントであるKovid Rathee氏は、今回の発表と新機能について次のように書いている。

MySQL 8にはオンラインDDL、待望のwindow関数、JSON機能の拡張、階層型クエリのための再帰共通テーブル式(CTE)、デフォルトとしてのUTF8MB4コレーション(照合順序)とエンコーディング、ソフトデリート、不可視インデックス、降順インデックス、ステージドロールアウトなど、素晴らしい機能が目白押しです。

MySQL 8.0をCloud SQL上で運用する大きなメリットのひとつとして、氏は次のような説明を加えている。

Cloud SQL Proxyによって、適切なパーミッションを持ったユーザであれば、IPのホワイトリスト記載や手作業によるSSL認証などの手間を必要とせずに、Second Genaration Cloud SQLデータベースに接続することができます。

Google CloudのデータエンジニアでデベロッパアドボケートのGabriela D'Ávila Ferrara氏は、CloudSQLと新バージョンへのマイグレーション方法に注目して、次のように述べている。

スクラッチから始めることも、あるいは既存のMySQLデータベースをCloud SQLにマイグレーションすることも可能ですが、Google Cloud Consoleから、あるいはgcloudコマンドラインツール経由でExternal Replication機能を使えば、ダウンタイムを最小化することが可能になります。

MySQL 8.0の一般公開からは2年以上が過ぎており、マネージドサービスとして提供するクラウドプロバイダはGoogleが始めてではない。Amazon RDSは2018年10月からサポートしているが、Amazon AuroraはまだMySQL 5.6および5.7相当に留まっている。Azure Database for MySQLは2019年末にMySQL 8.0のサポートを導入した。またOracleも先頃、Oracle Cloud InfrastractureのMySQL Database Serviceをローンチして、MySQL 8.0をサポートしている。

Amazon RDSは現在、マイナーバージョンアップの8.0.20をサポートしている。Google Cloudがローンチしたのは8.0.18、Azureがサポートするのは8.0.15だ。これらに対してOracleは、最新のMySQL Serverリリースで常に最新であることを確約しており、現在は8.0.21である。

MySQLエバンジェリストのFrederic Descamps氏は、MySQL 5.6のサポート終了が2021年2月に迫っているため、最新バージョンのMySQLへの移行が重要だ、と指摘している。

MySQL 8.0は採用率の最も速いリリースだが、非常に保守的な人はまだ前バージョンに残っており、その理由も理解できる。とはいえ、まだMySQL 5.6を運用しているのであれば、今がアップグレードするべき時だ。

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