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OracleがクラウドインフラストラクチャにMySQL Database Serviceを導入

原文(投稿日:2020/09/10)へのリンク

先日のブログ記事でOracleは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にMySQL Database Serviceを導入すると発表した。同サービスは現在、Oracle Generation 2 Cloud Infrastructure上で動作する、フルマネージドなサービスとして提供されている。

MySQL Database Serviceの開発を担当していたOracleのMySQLチームが、その管理とサポートも行う予定である。MySQL Serviceはマネージドサービスとして提供されるため、ユーザがMySQLインスタンスのプロビジョン、パッチ、アップデート、バックアップ、リストアを行う必要はない — すべては自動的に行われる。さらに、MySQLインスタンスの迅速なスケーリング、リソース監視、規制要件を満たすためのセキュリティ・ベストプラクティスの実装、標準MySQLプロトコルによるMySQLデータベースへのアクセス、OCI Webコンソール、REST API、CLI、あるいはDevOpsツール経由での管理タスクによる自動化が可能である。

ブログ記事によると、ユーザは、超セキュアなネイティブサービスであるOracle Cloud Infrastructure上に構築されたMySQL Dartabase Serviceを活用するメリットに加えて、ミッションクリティカルなワークロードとデータベースを動作させるために設計されたクラウドのメリットをも享受できる。加えて、クラウド内、オンプレミス、ハイブリッドデプロイメントで、同じMySQL Serverを使用することで、デプロイメント戦略に最大限のフレキシビリティを得られるのだ。

さまざまなパブリックベンダが、かなり以前から、自らのプラットフォーム上でマネージドMySQLデータベースサービスを提供していた。例えばMicrosoftは、MySQL Service on Azureを2018年から一般提供しており、Googleは2013年に、完全マネージドなMySQLとしてのGoogle Cloud SQLの提供を開始している。AWSはさらに早く、MySQLをAmazon RDSという名称で2009年から提供している

Constellation Research Inc.のVPでプリンシパルアナリストのHolger Mueller氏がInfoQに、次のように話してくれた。

MySQLは過去20年間、最もポピュラーなデータベースとして、オープンソースベースで費用効果の高いリレーショナルデータベースサービスを提供してきました。Oracleが獲得した時には多くの不安がありましたが、今のところ、Oracleは優れた管理者であると同時に、最大のコントリビュータでもあります。製品の観点からは不可解なことですが、Oracleはクラウドサーバをを提供していませんでした — すでに過去の話ですが。おそらくそれは、OracleがOracle Cloud InfrastructureにGen2をロールアウトしたことによってのみ、説明がつくことでしょう。すでに陰りの見えるMySQLクラウドの市場でOracleが今後、どのような行動をするのかには興味がありますが、それはそれとして、競争が激しくなることでプロダクトが安く使えるようになることは、とても望ましいことです。

MySQL Serviceは現在、複数のOCIリージョンで利用可能だが、近く追加される予定である。30日間の無償トライアルを通じてサービスを利用することも可能である。詳細はサービスのガイダンスと合わせて資料で確認することができる。さらにコスト見積ツールを使えば、選択したMySQLインスタンスコンフィギュレーション上でのワークロードのコストを計算することも可能だ。MySQL Database Serviceの価格の詳細はPricing Pageに紹介されている。

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