CanonicalはUbuntu 20.10をリリースした。これは、Raspberry Pi向けのデスクトップイメージを備えた最初のUbuntuリリースで、完全なデスクトップエクスペリエンスを含む。
CanonicalのCEOであるMark Shuttleworth氏は述べている。
このリリースでは、オープンコンピューティングを世界中の人々の手に委ねるというRaspberry Pi財団の取り組みを祝います。Raspberry PiでUbuntuを最適化することにより、このイニシアチブをサポートできることを光栄に思います。それは、個人的な使用としてでも、教育目的でも、あるいは次のビジネスベンチャーの基盤としてでもです。
Ubuntu Desktop 20.10は、Raspberry Piイメージ用に最適化されている。そして、デスクトップ用のUbuntuの最初のリリースである。ただし、Raspberry PiでのUbuntuサーバのサポートは、20.04 LTSリリース以降で利用可能である。Raspberry Piデスクトップのサポートに加えて、Ubuntu 20.10には、リリースノートに概説されているGNOME 3.38およびその他の機能が含まれている。
Ubuntu 20.10には、Canonicalのマイクロクラウドスタックが含まれており、Metal-as-a-Service(MAAS)、LXD、MicroK8s、Cephストレージを組み合わせている。MicroK8s 1.19とLXD 4.6は、復元力のあるマイクロクラウド、VMを提供する小さなサーバクラスタ、エッジ上のKubernetes向けのもである。MicroK8sは、エッジ上でワークロードを調整する機能を提供する。LXDを使用すると、Ubuntuデスクトップを介してRaspberryPiで利用できるようになるクラスタリングおよびVM機能を備えたホームラボアプライアンスを構築できる。平均的なデスクトップユーザがRaspberry Pi 4で期待するほとんどすべてのことを実行できる。
Raspberry Pi 4では、microSDカード(8GBを推奨)およびその他のいくつかのアクセサリを使用すると、チュートリアルで概説されているようにUbuntuデスクトップをインストールできる。
Ubuntuデスクトップチーム、ファンデーションチーム、カーネルチームの間での協力による成果であるUbuntu 20.10は、 ダウンロードサイトからダウンロードできる。ビデオストリームでは、Ubuntu20.10でのRaspberry Piのサポートについて詳しく説明している。RaspberryでのMicroK8の使用法については、チュートリアルで詳しく説明されている。