Googleはブラウザ内からクラウドリソースに直接アクセスできるコマンドラインエディタCloud Shellを提供する。最近のブログ記事で、プレビュー版として利用できるCloud Shell Editorの新バージョンについて紹介した。
Cloud Shell Editorの新バージョンはEclipse Theia IDEプラットフォームをベースにし、以下を含むオンライン開発環境に拡張する。
- Cloud Codeプラグインサポートによるクラウドネイティブ開発。KubernetesとCloud Runの統合された開発、デバッグ環境などの機能、minikube、Skaffoldといったコンテナツールの統合、統合されたAPI explorerなどを提供。
- Go、Java、.Net、Python、NodeJSの豊富な言語サポート。構文のハイライト表示、コード補完、lintチェック、コードナビゲーション、リファクタリング、テスト、直感的なデバッグのサポートなどの編集機能。
- 統合されたソース管理や複数のプロジェクトのサポートなどの追加機能
出典: https://cloud.google.com/blog/products/application-development/introducing-cloud-shell-editor
内部では、Google Cloud Shellは仮想マシンを利用し、Google Cloudでクラウドネイティブな開発をはじめるのに必要なツールを全て備えている。ツールには、Kubernetesやサーバーレス向けのローカルエミュレータ、クラウドネイティブアプリを操作するためのコマンドラインツールが含まれている。
Azureなど他のクラウドプラットフォームもシェルコマンドライン機能を提供している。たとえば、Azure PortalからAzure Cloud Shellを起動することができる(PowerShellもしくはBashコマンド実行前に、リソースグループとストレージアカウントのプロビジョニングが必要)。また、Node.js、.NET、Pythonといったプログラミング言語もサポートしている。Google Cloud Shell Editorのようなオンライン開発環境は提供しないが、オンプレミスのエディターVisual Studio (VS) Codeとのインテグレーションがある。
GoogleのCloud Code担当PMはHacker Newsで次のように述べている。
Cloud Shell EditorはEclipse Theia IDEプラットフォーム (https://theia-ide.org/) をベースにしています。これはVS Codeの設計判断の多くを採用し、VS Code extensionsも直接サポートしています。これにより、Cloud Shell Editor内でCloud Code extensionを実行できます。
現在、Google Cloud Platformのカスタマーは、GKEおよびCloud Runクイックスタート経由でCloud Shell Editorを試すか、ide.cloud.google.comから直接アクセスすることができる。ガイダンスとCloud Shell Editorの詳細については、ドキュメントのページから入手可能だ。