Microsoftは先頃、Microsoft Edge Dev Channel for Linux(初回プレビューリリース)の提供を開始すると発表した。新たなリリースにより、ChromeベースのEdgeブラウザが、すべての主要なオペレーティングシステム、ディスクトップ、モバイル上で利用できるようになる。Linuxの利用者の多い企業ユーザは、これにより、自身の使い慣れたプラットフォームでWebアプリケーションの開発とテストが可能になる。この動きは、Microsoftによるビジネス向けブラウザとしてのEdgeの位置付けの一環である。
Edge for Linuxは現在、Ubuntu、Debian、Fedora、openSUSEの各ディストリビューションをサポートしている。Microsoft Edge Insideサイト(ダウンロードおよびインストール)あるいはMicrosoftのLinux Software Repository(コマンドラインインストール)からインストールが可能だ。
例えばUbuntuへのEdge for Linuxのインストールは、次のコマンドで行うことができる。
$ curl https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > microsoft.gpg
$ sudo install -o root -g root -m 644 microsoft.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/
$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packages.microsoft.com/repos/edge stable main" > /etc/apt/sources.list.d/microsoft-edge-dev.list'
$ sudo rm microsoft.gpg
$ sudo apt update
$ sudo apt install microsoft-edge-dev
ただし、初回プレビューリリースでは、Linux以外のプラットフォームで利用可能な機能を完全には再現できていない。同社コミュニティマネージャのMissy Quarry氏が、次のようにMicrosoftフォーラムで説明している。
WindowsおよびMacのSDevチャネルの全機能をLinuxバージョンで利用可能にするための作業を続けていますが、ローンチ時点では利用できない機能がいくつかあります。sync(および関連するサービス)、音声読み上げ、差分更新の機能は当面、Edge on Linuxでは使用できません。
ただし、コレクションやイマーシブリーダ、ダークモード、拡張されたプライバシ保護といった重要な機能は、Linuxリリースでも利用が可能だ。
初回プレビューリリースはDev Channelプレビューとして提供され、他プラットフォームと同様に週次のアップデートが行われる。Microsoftは開発者に対して、Send Feedbackツールによるフィードバックの提供と機能リクエストを呼び掛けている。