最近のブログ投稿で、Googleは新しい2つのフルマネージドAIツールのパブリックプレビュー版を発表した。Healthcare Natural Language APIとAutoML Entity Extraction for Healthcareである。どちらのツールも、医療専門家がスケーラブルな方法で何度でも医療文書を確認および分析するアシストをする。これらの新しいツールを提供することにより、パブリッククラウドベンダーは、バックオフィスと臨床診療の両方で、従業員の燃え尽き症候群を減らし、医療の生産性を向上させることを期待している。
新しいHealthcare Natural Language APIでは、人工知能（AI）が使用され、医師などの医療スタッフが、各個人に関連する医療記録のスタックから、治療する患者について知る必要のある最も適切な情報を抽出できるようになる。このAPIは、医療スタッフが知る必要のある情報を抽出するために、何千もの医療文書でトレーニングされている。機械学習を使用して、医療記録から関係するコンテキストに基づいて臨床的に重要な属性を分類する。
Healthcare Natural Language APIに加えて、GoogleはAutoML Entity Extraction for Healthcareと呼ばれる2番目の無料サービスも開始した。これは、最小限のコーディングスキルを持つ医療専門家向けのローコードツールである。さらに、プラットフォームを使用して、医療記録からさらに専門的な知識を引き出すようにカスタマイズされた独自のHealthcare Natural Languageモデルを作成できる。これにより、遺伝子変異や社会経済的要因など、医療記録について、より重要な詳細をより適切に認識できるようになる。
ヘルスケアドメインで自然言語処理サービスを提供しているパブリッククラウドベンダーはGoogleだけではない。たとえば、AWSはすでに2018年にAmazon Comprehend Medicalというサービスを開始している。
ABI Researchの主席アナリストであるLian Jye Su氏は、ツイートで次のように述べている。
#healthcareでの#AIの実装は、#Googleが提供するHealthcare Natural Language APIと#AutoML Entity Extraction for Healthcareで飛躍的に前進する可能性があります。
また、Constellation Research Inc.の主席アナリスト兼副社長であるHolger Mueller氏は、InfoQに次のように語っている。
2020年はクラウドの垂直化の年です。GoogleがGoogle next 2019で実際に始めたことです。言語には常に特定の専門用語があり、AIが企業をクラウドへ移行させる原動力となります。したがって、複数の言語に取り組んだ後、今度は業界固有の専門用語を使えるようにする番です。
現在、ブログ投稿によると、顧客は2020年12月10日までの30日間無料でHealthcare Natural Language APIを試すことができる。さらに、顧客はAutoML Entity Extraction for Healthcareのパブリックプレビュー版の使用を開始できる。そして公開されているステップバイステップガイドとドキュメントのウェブサイトを活用できる。