Xamarin Forms 5.0はXamarinオープンソースフレームワークのメジャーな新しいリリースである。iOS、Android、Windows用のクロスプラットフォームUIを作成するためのものである。ブラシ、シェイプとパス、カルーセルビュー、ドラッグアンドドロップなどの多くの新機能を安定化させている。
基盤となるOSグラフィックAPIをベースとして、ブラシとシェイプおよびパスは、視覚的に豊かなUIを簡単に作成できるようにすることを目的としている。視覚的に豊かなUIとは、色のグラデーションや任意のシェイプのパーツなどである。ブラシには、単色、線形グラデーション、放射状グラデーションの3つのバリエーションがある。一方、シェイプとパスでは、楕円、線、多角形、ポリライン、長方形がある。
Drag-and-drop、CarouselView、SwipeViewにより、より豊富なインタラクティブコントロールを作成できる。Xamarin Forms 5を使用すると、最終的にUI要素を画面上の場所からドラッグして、新しい要素にドロップできる。CarouselViewを使用すると、スクロール可能なレイアウトでアイテムのコレクションを表示できる。レイアウトは、水平方向または垂直方向にすることができる。SwipeViewは、UI要素のスワイプジェスチャに応答してアイテムのリストを表示するコンテナである。たとえば、テーブルの行をスワイプしてその行で使用できるアクションを表示するときに使用できる。
ドラッグアンドドロップは、同じアプリケーション内または2つのアプリケーション間で機能する。ラベル、ボタン、入力フィールドなどの基本的なUI要素の場合、Xamarin Formsは、アイテムの状態を表す関連データパッケージを自動的に作成する。他のUI要素の場合、開発者は適切なデータパッケージを作成する責任があり、要素に関連付けられたデータも転送できる。
Xamarin Forms SwipeViewは多くのレイアウトおよび動作オプションをサポートしている。例えば、左、右、上、下のスワイプによってどの要素をアクティブ化するか、どのスワイプ方向が処理されるか、スワイプで使用可能なアクションのみが表示されるか実行されるか、アクションが呼び出された後もスワイプビューが開いたままの場合などである。
最後に、Xamarin Forms 5ではラジオボタンが拡張され、標準のラジオコントロールが接続されているあらゆる種類のUI要素のコンテナーとして動作するようになった。さらに、Xamarin Formsはアプリのテーマを安定化し、ライトモードとダークモードおよびアプリのテーマ設定が使えるようになった。
新機能の使用方法をよりよく理解するには、Xappy、Los Gatos、Drag and Drop、Fly Meなど、Xamarinチームが開発したサンプルプロジェクトをチェックしてください。