今週の総まとめは、JDK 17を対象としたOpenJDK JEP、Helidon、Quarkus、Open Liberty、Hibernateのポイントリリース、さまざまなSpringプロジェクトの活発な活動からのニュースを取り上げる。
一部のJEPとJDK 17早期アクセスビルドが更新されたことで、OpenJDKでは忙しい週だった。ビルド 23というラベルの、さまざまな問題の修正を含むビルド 22からの多数の変更がある。
2つのJEP、JEP 412: Foreign Function & Memory API (Incubator) とJEP 414: Vector API (Second Incubator) が提案から対象となる対象ステータスに昇格し、9月のJDK 17 GAリリースを対象としたJEPの更新リストが作成された:
- 356: Enhanced Pseudo-Random Number Generators
- 382: New macOS Rendering Pipeline
- 391: macOS/AArch64 Port
- 398: Deprecate the Applet API for Removal
- 409: Sealed Classes
- 410: Remove the Experimental AOT and JIT Compiler
- 412: Foreign Function & Memory API (Incubator)
- 414: Vector API (Second Incubator)
まだ検討中だが、最近候補から対象への提案ステータスに昇格したJDK 17のJEPが提案された:
- 306: Restore Always-Strict Floating-Point Semantics - レビュー期限は2021年5月27日
- 403: Strongly Encapsulate JDK Internals - レビュー期限は2021年5月25日
- 406: Pattern Matching for switch (Preview) - レビュー期限は2021年5月26日
- 407: Remove RMI Activation - レビュー期限は2021年5月24日
- 411: Deprecate the Security Manager for Removal - レビュー期限は2021年5月27日
詳細はリリースノートに記載される、開発者はJava Bug Databaseを介してバグを報告するが推奨されている。
Oracleは、Oracle Cloud Infrastructureとのクラウド統合、HashiCorp VaultとMicrometer仕様のサポートなど、新機能と拡張機能を備えたHelidon 2.3.0をリリースした。Neo4Jとの統合もある。
Quarkus 2.0への道のりで、Red HatはGraalVM 21.1.0とSmallRye GraphQL Clientのサポートを特徴とするバージョン 2.0.0.Alpha3をリリースした。SmallRyeコンポーネントの主要な変更と、Vert.x 4.0およびMicroProfile 4.0のサポートに加えて、Quarkus 2.0は、コード変更中に継続的なフィードバックを提供する新しい継続的テスト機能を導入する。InfoQは、継続的テストに関連する詳細なニュース記事をフォローアップする。
The latest monthly release of Open Liberty 21.0.0.5 features support for JDK 16, LDAP connection support for Kerberos authentication, multipart payloads for JAX-RS, and notable bug fixes.
Open Liberty 21.0.0.5の最新の月次リリースは、JDK 16のサポート、Kerberos認証のLDAP接続サポート、JAX-RSのマルチパートペイロード、および注目すべきバグ修正を特徴としている。
Hibernate ORM 5.5.0への道のりで、Hibernateはバグ修正といくつかのマイナーな改善をしたバージョン 5.5.0.Beta1をリリースした。これは、最終的にJakarta Persistence 3.0仕様をサポートするための進行中の作業です。この進行中の開発の一環として、-jakarta
サフィックス (例: hibernate-core-jakarta
) を使用した新しいアーティファクトが導入された。詳細については、Webサイトの「What's New」セクションに記載されている。
そして最後に、いくつかのプロジェクトのメジャーとマイナーポイントリリースがJavaコミュニティで利用できるようになったため、Springは非常に忙しい週だった。
Spring Boot 2.5は、JDK 16とGradle 7のサポート、強化されたDockerイメージ構築、およびデータソース初期化の新しいメカニズムを特徴としている 詳細については、リリースノートに記載がある。
Spring Bootに関して、Spring Boot 2.3.11とSpring Boot 2.4.6のマイナーポイントリリースで、それぞれ52のバグ修正と84のバグ修正があり、両方のバージョンのドキュメントの改善と依存関係のアップグレードが含まれている。
Spring Security 5.5は、次のような重大な変更とともに利用可能になった: DelegatingAuthorizationManager
クラスの名前をRequestMatcherDelegatingAuthorizationManager
に変更。ResourceKeyConverterAdapter
クラスのインライン化。後者は、Spring BootアプリケーションでConversionService
インターフェースを使用した構成の単純化が不要になった。詳細については、ドキュメントの「What's New」セクションに記載されている。
Spring Integration 5.5がリリースされた。これは、GraalVMネイティブイメージにSpring Bootアプリケーションを変換する実験的なプロジェクトであるSpring Nativeのサポートを特徴としている。重大なバグ修正を含むSpring Integration 5.4.7のパッチリリースもある。詳細については、ドキュメントの「What's New」セクションに記載がある。Spring Integration 5.5の移行ガイドには、重大な変更の可能性に関する情報が記載されている。
Spring Integrationに関して、Spring Cloud for AWSからSpring BootアプリケーションのAWSサービスのサブセットをサポートする独自のエンティティであるSpring Cloud AWSへの移行を特徴とするSpring Integration for AWS 2.5のリリースがあった。
Spring Batch、Spring AMQP、Spring for Apache Kafkaプロジェクトのバグ修正、改善、依存関係が更新されたマイナーポイントリリースが先週利用可能なった:
- Spring Batch バージョン 4.2.7.RELEASEと4.3.3
- Spring AMQP バージョン 2.2.17.RELEASEと2.3.7
- Spring for Apache Kafka バージョン 2.5.13.RELEASE、2.6.8と2.7.1
Spring Web Services 3.1.1は、.RELEASE
拡張子が削除された新しいバージョン管理スキームの下でリリースされた。依存関係のアップグレードには、Spring Framework 5.3.7とSpring Security 5.5.0が含まれる。Webサービスチームは、JDK 8およびJDK 11でのテストを補完して、JDK 16でテストするようになった。