データモデルエディタのJDL Studioをバージョン 2に更新し、脆弱性スキャンのSnykセキュリティの追加、マイクロサービスを管理するためのJHipster Control Centerを導入したJHipster 7.0が3月23日にリリースされた。このリリースでは、依存関係とデフォルトも更新され、続いて4月2日にバージョン 7.0.1がリリースされた。
ほぼ2年ぶりのメジャーリリースであるにもかかわらず、JHipster 7.0には他にほんの一握りの新機能しかない。エンドツーエンドのJavaScriptテストがProtractorからCypressに切り替えられ、Vue.jsはプラグインからJHipsterコアに移行され、AngularはビルドシステムとしてWebpackに代えてAngular CLIを使用する。
JHipster 7.0はJava 8から15を要求する。依存関係の更新は、Spring Boot 2.4、Angular 11、Typescript 4、ReactおよびVueのWebpack 5、Docker Composeバージョン 3だ。JavaのPrettierは、Java 11およびPostgreSQLの新しいデフォルトのコードフォーマッタだ。
JHipsterは、CRUD画面、ユーザ管理、アドミニストレーション、テスト、継続的インテグレーションとデプロイメントを備えた完全なプロジェクトを生成することにより、新しいマイクロサービスやモノリスアプリケーションを迅速に開始する。JHipsterは、当初はSpring Bootのみを対象としていたが、現在はMicronaut、Quarkus、NodeJS、および.NETプロジェクトも生成するようになった。MicrosoftのJava Developer AdvocacyマネージャであるJulien Dubois氏は、6年以上前にプロジェクトを開始し、現在も主導している。
Grailsなどの他のアプリケーションジェネレータとは異なり、JHipsterはライブラリ固有のコードのレイヤを生成された出力に配置しない。代わりに、サーバ側の小さなサポートライブラリだけで、ベストプラクティスのプロダクションレベルのJavaとJavascriptコードを作成する。そのため、開発者はJHipsterを使用してアプリケーションを作成し、すぐに「引き継ぐ」ことができる。つまり、コードをすべて自分で作成したかのように作業し、アプリケーションにJHipsterを再度関与させる必要がない。
JHipsterには、モノリスアーキテクチャとマイクロサービスアーキテクチャの両方のさまざまなテクノロジーが含まれている。バックエンドフレームワークは、Spring Boot、Quarkus、Micronaut、NodeJS、および.NETだ。Spring Bootを除いた (JHipsterが「ブループリント」と呼ぶ) プラグインはこれらのフレームワークを提供する。JHipsterはReact、Angular、Vueのフロントエンドを生成できる。
JHipsterドメイン言語 (JDL) ファイルは、エンティティを伴うアプリケーションのデータモデルを定義する。開発者は、JDLファイルを手動または無料のJDL Studioエディタで編集する。JHipsterは、これらのJDLファイルからCRUD画面のバックエンドコードとフロントエンドコードを生成する。
他のJHipsterリリースと同様に、既存のJHipsterアプリケーションは、組み込みのアップグレードツールを実行することで、これらの新機能および更新された機能を取得できる。別のGitブランチでJHipsterを使用してアプリケーションを再生成し、次に、開発者はそのブランチをコードブランチにマージする。
JHipsterは、新しいプロジェクトをすぐに開始するだけでなく、コードを実行して調べることで学習に役立てることもできる。JHipsterは、同じデータで競合するテクノロジーを使用して、同じアプリケーションの複数のバリエーションを作成する。例えば、NoSQLデータストアとリレーショナルデータベース、またはReactとAngularとVueがある。