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AWS、新タイプのAWS Storage Gateway "Amazon FSx File Gateway" をローンチ

原文(投稿日:2021/05/04)へのリンク

AWSは先頃、オンプレミスでのファイルサーバの使用や管理に代えて、Amazon FSx for Windows File Serverを使ってクラウドに格納されたデータへのアクセスを提供する、新たなタイプのAWS Storage Gatewayとして、Amazon FSx File Gatewayをローンチした。頻繁にアクセスされるデータをローカルキャッシュに保存することで、オンプレミスによる共有ファイルへのアクセスを最適化する。

パブリッククラウドプロバイダであるAWS Storage Gatewayは、無限に近いストレージ容量を低コストで提供する、ハイブリッドなストレージサービスである。このゲートウェイを使用することにより、バックアップのクラウドへの移行や、クラウドストレージによってバックアップされたオンプレミスファイル共有の利用が可能になると同時に、オンプレミスアプリケーションに対して、AWS内のデータに低レイテンシでアクセスする手段が提供される。このようなユースケースに対して、AWSでは、新しいAmazon FSx Gatewayの他に、Amazon S3 File GatewayTape GatewayVolume Gatewayという、4種類のゲートウェイを用意している。

Amazon FSx Gatewayに関するAWS News Blogによると、今回のゲートウェイは、オンプレミスファイルサーバのリプレースを検討中のユーザにとって理想的なソリューションである。記事を書いたAWSデベロッパアドボケートのSteve Roberts氏によると、

Amazon FSx File Gatewayは、NAS(network-attached storage)を、低レイテンシで、オンプレミスユーザに対してシームレスに、クラウドへ移行するためのソリューションです。これには、エンドユーザのホームディレクトリ管理と、部署ないしグループによるファイル共有という、SMBファイルプロトコルを使用したNASでは一般的な、2つのユースケースが含まれています。Amazon FSx File Gatewayは、アクセス管理、データ保護のためのスナップショット、統合型バックアップといった高度なデータ管理機能を備えた、複数ユーザによるファイル共有をサポートします。

データ自体はAmazon FSx for Windows File Server — フルマネージドで高い信頼性を備えた、レジリエントなファイルシステムに格納される。セットアップ、ファイルサーバやストレージボリュームの運用、バックアップは一切不要だ。Server Message Block(SMB)プロトコルを備え、クラウド内およびオンプレミスで動作するWindows、Linux、macOSシステムからのアクセスが可能である。さらに、ファイルのリストア、データの重複排除、Active Directory統合、Access Control Lists(ASLs)によるアクセス制御といった管理機能も豊富に備えている。

ユーザはまず、AWS Management Consoleを使って、ゲートウェイを生成するAWSリージョンを選択する。続いて、ホスティングするプラットフォーム — Amazon EC2、オンプレミス環境内の仮想マシン(VMware ESXi、Microsoft Hyper-V、Linux KVM)、またはオンプレミス環境内のハードウェアアプライアンス — を選択すれば、後は資料の手順に従って進めばよい。

 
引用元 (スクリーンショット): https://www.youtube.com/watch?v=ftbyZ7vv3B8

AWSのソリューションアーキテクトであるKelly Griffin氏は、Amazon FSx File Gatewayを紹介するビデオで次のように述べている。

FSx Gatewayは、Amazon FSxのファイルストレージをWindows File Server用に簡略化したものです。オンプレミスストレージに対する費用対効果の高い代替手段として、既存アプリケーションにWindows共有へのアクセスを提供します。さらに、トランスペアレントなローカルキャッシュを通じて、データへの低レイテンシなアクセスも提供します。これにより、NASやファイルサーバの代替として、オンプレミスのクラウドマネージドファイルサーバを活用する道をユーザに提供すると同時に、AWS Bacupによるアウトオブバンドなバックアップなど、ネイティブなAWS Cloudサービスを利用可能にします。これらの機能により、AWS内のオンプレミスのファイル共有データをすべてFSx for Windows File Serverに統合して、保護された、レジリエントな、完全マネージドなファイルシステムの恩恵を受けることができるのです。

注目に値するのは、MicrosoftもAzure Filesという名称で、Azure Storage内にFile Gateway機能を提供していることだ。こちらはSMBプロトコルとNetwork File System(NFS)プロトコル経由で、クラウド内に完全マネージドなファイル共有を提供する。 

Amazon FSx File Gatewayは現在、Amazon FSx for Windows File Serverが提供されているすべての商用AWSリージョンの他、AWS GovCloud(US-West)およびAWS GovCloud(US-East)リージョン、Amazon China(北京)およびChina(寧夏)リージョンで提供されている。料金に関する詳細は料金表のページにある。

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