今週の総まとめでは、OpenJDKとJDK 17のRampdown Phase 1への移行、JDK 18、Visual Studio Codeの新しいHelidon拡張機能、GraalVMネイティブイメージでのJFRサポート、Quarkus 1.13メンテナンスリリース、WildFly 24 Beta1、Spring FrameworkとSpring Bootのアップデートのニュースを取り上げる。
OpenJDKとJDK 17
JDK 17早期アクセスビルドのビルド 26は、ビルド 25からのさまざまな問題の修正を含む、多くの変更を特徴としている。
先週レビューが完了したことで、JEP 415: Context-Specific Deserialization Filtersが対象に提案から統合ステータスに昇格した。
JDK 17のリリーススケジュールに従い、OracleのJava Platform GroupのチーフアーキテクトであるMark Reinhold氏は、JDK 17が Rampdown Phase 1に入ったことを正式に宣言した。これは、メインラインのソースリポジトリがJDKの安定化リポジトリにフォークされ、JDK 17に追加のJEPが追加されないことを意味する。したがって、9月のGAリリースの14の機能の最終セットは次のとおりだ:
- 306: Restore Always-Strict Floating-Point Semantics
- 356: Enhanced Pseudo-Random Number Generators
- 382: New macOS Rendering Pipeline
- 391: macOS/AArch64 Port
- 398: Deprecate the Applet API for Removal
- 403: Strongly Encapsulate JDK Internals
- 406: Pattern Matching for switch (Preview)
- 407: Remove RMI Activation
- 409: Sealed Classes
- 410: Remove the Experimental AOT and JIT Compiler
- 411: Deprecate the Security Manager for Removal
- 412: Foreign Function & Memory API (Incubator)
- 414: Vector API (Second Incubator)
- 415: Strongly Encapsulate JDK Internals
詳細はリリースノートに記載されており、開発者はJava Bug Databaseを介してバグを報告することが奨励されている。
JDK 18
JSR 393、Java SE 18はJDK 18のための次の6人のメンバからなる専門家グループによる正式な発表により先週提出された。Simon Ritter氏 (Azul Systems)、Manoj Palat氏 (Eclipse Foundation)、Andrew Haley氏 (Red Hat), Christoph Langer氏 (SAP SE), Iris Clark氏 (Oracle) とBrian Goetz氏 (Oracle)。Clark氏とGoetz氏が仕様のリーダを務める。現時点でのその他の注目すべき日付は、2021年12月から2022年2月までの公開レビューと2022年3月のGAリリースだ。
Helidon
Oracle Labsは、開発者がMicrosoftによって開発された無料のIDEであるVisual Studio Codeを介してProject Helidonのアプリケーションの生成、開発、および実行できるようにする新しいHelidon拡張機能の作成を発表した。InfoQは、Visual Studio CodeがJavaコミュニティにどのように影響を与えているかについての詳細なニュース記事をフォローアップする。
JFRとGraalVM
Red HatのプリンシパルソフトウェアエンジニアであるRoman Kennke氏は、Red HatとOracleが協力して、GraalVMネイティブイメージでJava Flight Recorder (JFR) の初期サポートを提供すると発表した。2020年11月に最初に導入されたGraalVMネイティブイメージは、アプリケーションのパフォーマンスを監視およびプロファイリングすることが可能になる。
Quarkus 1.13のリリーストレイン
Red Hatは、2021年6月末に予定されているQuarkus 2.0のGAリリースの前に、Quarkus 1.13リリーストレインのバグ修正の最終ラウンドを提供するQuarkus 1.13.7.Finalをリリースした。
WildFly 24.0.0への道
Red Hatはまた、WildFlyがJDK 16およびJDK 17早期アクセスビルドでの実行方法の改善に重点を置いたWildFly 24.0.0の最初のベータプレビューリリースを利用可能にした。Jakarta EE 9.1認定のリリース候補であるWildFly 23.0.2からのバグ修正についても作業が継続される。詳細についてはリリースノートに記載されている。
Spring Framework
Spring Framework 5.3.8がリリースされ、次のような35のバグ修正と改善が行われた。HttpComponentsClientHttpConnector
クラスのインスタンスを使用するアプリケーションでリソースのクローズが確実に実行されるようにする。spring-jdbc
および spring-r2dbc
依存関係に定義され誤って公開された内部APIの ScriptUtils
クラスを非推奨にし削除する。そして、jackson-module-kotlin
依存関係によって生成された警告を削除する。
Spring Bootの複数のバージョン、バージョン 2.5.1、バージョン 2.4.7、およびバージョン 2.3.12.RELEASEが先週利用可能になり、バグ修正、ドキュメントの改善、依存関係のアップグレードが行われた。