Xcode 13では、Git統合が改善され、GitHub、Bitbucket、GitLabとのコラボレーション機能がサポートされる。また、新しいエディター機能、Vimキーバインディングが提供される。
Xcodeチームは、GitHub、Bitbucket、GitLabなどのコードホスティングプラットフォームによって提供される高度なコラボレーション機能をシームレスに統合するために多大な努力を費やしてきた。特に、IDE内からプルリクエストを簡単に作成し、変更のレビューを依頼できるようになった。レビュー担当者から提供されたコメントは、レビュー担当者の名前とアバターと共に、エディター内のコードにインラインで表示される。Xcodeを離れずにコメントに返信することもできる。
さらに、Xcode 13では、Gitリポジトリを操作し、ファイルの2つのバージョンを比較し、プロジェクト内のすべての変更を一覧表示してナビゲートするなどの一般的なタスクを実行するためのサポートが拡張されている。現在の編集コンテキストを失うことなく、すべてのブランチとコミットを簡単に検査できる。
Xcodeにとっておそらく最も必要不可欠な機能であるソースコードエディタに関して、Xcode 13では、Swiftを使う際の入力を減らすことを目的とした多くの変更があった。たとえば、すでに別の場所にインポートしたフレームワークによって提供される型を使う場合、Xcode 13は、不明な型について文句を言う代わりに、そのフレームワークを自動的にインポートできる。
多くの人にとって非常に歓迎されるのは、プロパティ内のプロパティを検査することによってコードを自動補完するXcode 13の機能である。これは、view.mask...
と入力し始めると、Xcodeは可能性のある補完としてview.layer.masksToBounds
とview.layer.masks
を提案することを意味する。
コード補完機能には他にも、自動補完のswitch
構文とif let
構文が追加される可能性がある。
より実質的なのは列ブレークポイントである。これにより、複数の関数を使う複雑な式のデバッグが簡単になる。行全体を分割してから、デバッグする関数に到達するまでステップスルーする代わりに、列にブレークポイントを設定できるようになる。これにより、デバッガは式のその部分で正確にブレークし、労力を削減できる。
前述のように、VimキーバインディングがXcodeでサポートされるようになった。特に複雑な操作に関しては、Vimのすべての操作が含まれているわけではないが、ナビゲート、検索、挿入、ヤンクなど、すべての基本操作が含まれている。
最後に、AppleはTestFlightクラッシュレポートとの統合を改善し、証明書管理を簡素化するために新しいクラウド署名サービスを導入した。