AceQLは先頃、HTTP経由でリレーショナルデータベースのクエリが可能な、オープンソースのJDBCドライバをリリースした。このドライバはミドルウェアコンポーネント — AceQL Web Serverを接続することにより、データベースを適切な形でWebに公開する。ソリューションの目的は、既存のリレーショナルデータベースにデータが格納されている場合に、シンプルなモバイル/IoT/エッジアプリを容易に構築可能にすることだ。
Java SDKはJava 8以降およびAndroid 4.1以降で使用可能であり、HTTP通信は基本的にユーザに対して透過的に行われる。要求は同期的に行われ、すべてのデータはJSONに格納された上でWebソケット上を転送される。大量のデータ転送が必要な場合は、処理結果をストリーミングすることも可能だ。
AceQL Web ServerはJavaで記述されているので、独自に記述したJavaクラスをインジェクトして拡張することができる。Community Editionでも複数のデータベースに接続が可能で、MySQL、Postgres、MariaDB、Oracle、MS SQL Serverなどのベンダをネイティブにサポートする。
Professional Editionではエンタープライズサポートに加えて、DB2との接続、ストアドプロシージャ、最大4GBのblobといった追加機能の他、DBeaverやDbVisualizer、DataGrip、RazorSQL、SQuirreL SQLといったポピュラーなSQL GUIクライアントとのインテグレーションをサポートする。
SQL Firewall Managerコンポーネントでは、CSVプロパティファイル経由でテーブルレベルのユーザ権限を設定したり、独自の実装を参照したりすることができる。
ミドルウェアは組み込まれたTomcat 9上で動作し、SSLやコネクションプール、スレッド、パフォーマンスチューニングなど、多くの機能を処理する。
Java SDKはApache 2.0で、AceQL WebサーバはLGPL v2.1で、それぞれライセンスされている。詳細はwww.aceql.comを参照してほしい。