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AWSが会話分析のためのAmazon Transcribe Call Analytics APIを発表

原文(投稿日:2021/08/13)へのリンク

最近、AWSはAmazon Transcribeの新機能としてAmazon Transcribe Call Analyticsを発表した。AWSの顧客は、この新機能を使うと、顧客の会話から顧客やエージェントの感情などを分析できる。また、非通話時間、中断、声の強さ、通話速度などの会話特性を抽出できる。

AWS re: Invent 2017で、同社は初めてAmazon Transcribeを発表した。自動音声認識(ASR)サービスだ。これを使って、開発者はアプリケーションに音声からテキストへ変換する機能を追加できる。2018年に一般提供された後、AWSはこのサービスをさらに進化させた。たとえば、昨年は個人情報(PII)の自動編集機能を追加した。今回新たに、Transcribe Call Analyticsに機能が追加された。機械学習(ML)を利用したAPIだ。開発者は通話の録音を分析することで、通話記録を互いのターンごとに区切り、アクションに移すことができる分析結果を得ることができる。開発者はこの機能を通話アプリケーションに追加できる。

開発者は、Transcribe Call Analyticsコンソールを使って、使用可能なコールカテゴリテンプレートを選択し、ロジックを構成する。次に、モデルタイプとして一般言語モデルまたはカスタム言語モデルを選択し、言語設定を指定する。その後のステップで、入力場所(S3バケットなど)の設定し、適切なAWS Identity and Access Management(IAM)ロールを選択し、ジョブを起動する。開発者は、APIあるいはAWS CLIのStartCall AnalyticsJobオペレーションを呼び出すことで、コンソールで作成したジョブを開始することもできる。

たとえば、GitHubから入手できるPython 3アプリケーションを活用して、出力ジョブをWord文書で視覚化できることも注目すべき点だ。

出典: https://github.com/aws-samples/amazon-transcribe-output-word-document

AWSの人工知能と機械学習のエバンジェリストであるJulien Simon氏は、最近のAWSニュースブログ投稿で新機能の価値について説明している。

Transcribe Call Analyticsには、Transcribeに実装されたASRをベースに、顧客の通話に合わせて個別にトレーニングされた自然言語処理(NLP)機能が加わります。非常に正確な通話記録とアクションに繋げられる分析結果を提供するように最適化されるのです。シンプルなAPI呼び出しで、開発者はあらゆるアプリケーションに対して通話分析を簡単に組み込み、AIパイプラインを構築したり、カスタムMLモデルをトレーニングしたりせずに、会話から顧客に対する分析結果を得ることができます。

現在、Transcribe Call Analyticsは、次に示すAWSリージョンで21の言語で利用できる。利用できるリージョンは、米国西部(オレゴン)、米国東部(北バージニア)、カナダ(中央)、ヨーロッパ(ロンドン)、ヨーロッパ(フランクフルト)、アジア太平洋(ムンバイ) 、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(ソウル)、アジアパシフィック(東京)、アジアパシフィック(シドニー)だ。さらに、この機能は、Transcribeと同じ価格モデルである。12か月の無料トライアル後、AWSの顧客、分析に費やした最初の250,000分に対して0.0005ドル(1秒あたり)を支払う。Amazon Transcribeの価格詳細については、価格ページをご覧ください。

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